ビジネスでは低い点数は当たり前

なぜ低い点数をとると恥ずかしいのか。それは、いまの自分の実力が合格点にあると思い込んでいるからです。自分は90点を取れると思っているから、30点の結果が出ると、その落差にショックを受けてしまうのです。しかし、ビジネスでは、最初は低い点数でも良いのです。


むしろそれが当たり前。そこからいかに点数を積み上げていくかを考えることで成果につながっていきます。たとえば、あなたが営業に出かけたとして、思うような成果を上げられなかったとします。つまり、低い点数の〝答案〟が返ってきたわけです。だからといって、落ち込んだり、「自分は営業に向いていない」などと気に病んだりする必要はありません。


先輩に相談すると、「表情が硬いな。『俺はトップセールスマンだぞ』という顔で臨めば良い」などとアドバイスをしてくれるかもしれません。アドバイスを素直に受け入れて実践し、少しずつ改善していけば、点数も上がっていくはずです。


マーケティング脳を身につけている人は、自分の感情に振り回されません。悪い〝答案〟を突きつけられて嫌な気持ちになってしまうのは自然なことです。しかし、そこで行動を止めてはいけません。自分の「感情」と、客観的な「事実」はしっかりと区別しましょう。


【アドバイス】


ビジネスは赤点をとるところからがスタートライン
 

田尻紋子

女性起業家