【シチュエーション】


明日の会議までに企画を考えなければならないが、うまくまとまらない。


マーケティング脳がない人:机にかじりつき企画が思い浮かぶまで粘る。


マーケティング脳がある人:いったん考えるのをやめて外へ出て歩く。

考えがまとまらないときは、とにかく歩く

「考え続ける」ための方法として「紙に書き出す」ことをおすすめしました。ここでは、結果を出すことにつながる方法を他に二つ紹介しましょう。一つは、「歩く」ことです。これも「紙に書き出す」のと同様に、いまからでも簡単に取り組めますね。


仕事や人間関係のことでモヤモヤしたり、問題の解決法がわからなかったりするときは、とにかく外へ出て歩いてみると、頭がすっきりして突破口が見つかります。歩くことによって、散らかった頭のなかが自然と整理されていくことがあります。「考えるべきこと」と「考えるべきでないこと」が区別でき、物事の優先順位が見えてくるはずです。


ただ歩くだけでも十分効果がありますが、息が切れる手前の心地よい速さで歩くのが良いと聞き、私も実践しています。ウォーキングなどの運動をすると、ドーパミンや、気分の高揚をつかさどるβ‐エンドルフィンが脳内に分泌されます。ドーパミンが日常的に分泌されていると、発想力や感情が豊かになるといわれています。また、β‐エンドルフィンの働きにより精神的な緊張も和らぐそうです。


たしかに、実際に歩いていると気分が晴れていくのを感じます。歩いているうちに、本当は問題が解決していなくても、なぜか「なんとかなるはず」と前向きな気持ちになってきます。前向きな気持ちになれば、行動しようとする気持ちもわいてきますから、結果的に問題解決へつながっていくわけです。