【シチュエーション】


同僚にLINEでメッセージを送ったが、既読無視されてしまった……。


マーケティング脳がない人:「自分は嫌われている……」と思い悩む。


マーケティング脳がある人:「忙しいのかな」と気長に返信を待つ。

「事実」と「解釈」を分けて考える

たとえば、LINEで仕事の連絡をしたけれど、既読がついているのになかなか返信が来ないとします。こんなとき、あなたはどんなふうに考えますか? 「昨日、ちょっと言い争いになったから嫌われてしまったのかも……」などと思い悩んでしまうのは、マーケティング脳が働いていない証拠です。


自己肯定感が低かったり、物事を客観的に見る習慣がなかったりすると、必要以上に自分に責任を負わせたり、原因を自分に求めたりして、このように考えてしまうのです。マーケティング脳がある人ならば次のように考えます。


「連絡したけど返信がない」「事実」としてはっきりしているのはそれだけです。同僚があなたのことをどう思っているのかは、この「事実」からはわかりません。つまり、「嫌われてしまったのかも」というのは、あなたの勝手な「解釈」にすぎないのです。


同僚が返信してくれないのは、「返信する暇がないほど忙しい」といった理由が考えられますよね。でも、本当の理由はわからないわけですから、気長に返信を待てば良いですし、急用なら電話をしてみれば良いのです。このように、マーケティング脳を身につけるには、「事実」と「解釈」を区別し、両者をしっかり分けて考えることが重要です。