誰かと付き合っていると、つい相手の欠点に目が行ってしまい、「もっと良い人がいるのでは?」と、結婚を決断できない……。そんな悩みを抱えている人は少なくないでしょう。本記事では、ハーバード大学とグーグルで行動科学を研究したローガン・ウリー氏の著書『史上最も恋愛が難しい時代に 理想のパートナーと出会う方法』(河出書房新社)より一部を抜粋・再編集し、最高のパートナーを選ぶ方法を解説します。
「もっと良い相手がいるかも」結婚を決められないと思ったら…「26.1歳までに出会った中で最高の人」を特定すると【ハーバード・Googleの行動科学研究者が解説】
女性は「基準値」が早い
《ヒント》ジェンダー不平等と恋愛のタイムライン
私はフェミニストです。男性と女性は平等であるべきだと信じています。とはいえ、それは男女がまったく同じことを意味しません。生殖システムにおける男女の生物学的な差違は明らかです(これらの区分が全員に当てはまるわけではないこと、トランスジェンダーやクィアの人は特有の課題に直面することは承知しています)。
女性の生殖能力は30代で低下します。男性は60代後半以降でも子どもをもつことができます(ロバート・デ・ニーロの末っ子が生まれたのは、彼が六八歳のとき。とはいえ、時間が無限にあると思っている男性は、70歳の関節炎の手でキャッチボールをするところを想像してみてください)。
親愛なる読者諸姉へ。もし子どもをもつことを望んでおり、自分で出産したいと思うなら、適齢期を考える際にその目標も考慮することが重要です。子どもをもつのにパートナーは必須ではありませんが、何歳までに相手を見つけたいか、という点に影響する可能性があります。
値が張りますが、卵子凍結を検討するのも一つの方法です。かならず子どもをもてることを保証するものではありませんが、いくらかの時間稼ぎにはなります。私自身、31歳になった月に、パートナーの精子と受精した受精卵を凍結保存しました。私たちはまだ子どもをもつ覚悟ができていなかったので、判断を先延ばしにしたのです。卵も決断もいっしょに冷凍庫に入れたというわけです。
不公平ですが、女性は男性よりも早い年齢で37パーセント地点に達します。非常に残念ですが、どうしようもないことです。けれども、人生の後半で不意打ちをくらって後悔をするよりかは、いま、この状況を理解し、計画を立てることをお勧めします。
ローガン・ウリー
恋愛コーチ兼マッチングアプリ研究ディレクター