FXなどの投資をするうえでは、自分の資産を守るための「リスク管理」が重要です。リスクを避けて損失を最小限に抑えるために、有効なルールがあるといいます。FXトレーダーであるHiro氏の著書「FX 環境認識の定石」(日本実業出版社)より、詳しくみていきましょう。
口座にあるお金は、ただの「数字の羅列」にすぎない…YouTubeで人気のプロトレーダーが、トレードで上げた利益の20%を「毎月出金」する、深いワケ

お金は口座内にあるうちはただの数字の羅列

口座に入れた資金は、当然1トレードあたりの損失を限定すると同時に、「何回負けたらその週はトレードを休む」など、トータルで損失を限定するという視点も重要です。

 

いくら1回あたりの損失を限定したところで、その回数が重なれば損失は自分の許容範囲を超えていきます。その都度のリスクとご自身のトレード全体のリスクのバランスを考えるようにしてください。

 

そして、最後に大事なことをお伝えします。いくらトレードで利益を上げようと、口座内にあるうちはただの数字の羅列で、常にマイナスになるリスクもはらんでいます。それらは引き出して、はじめて使えるお金になるわけです。ですから、出金ルールを決めておくこともご自身の大切なお金を守るために必要なことです。

 

どのくらいの期間でいくら出金するのか、トレード資金を増やしたいフェーズなのかどうか、納税のことなども考えて、しっかりルールを作っておくことをおすすめします。国内の証券会社をお使いの方は、最低でも利益の20%(税金分)は毎月出金して別口座にプールしておくようにしてください。

 

以上のように、資金管理は入金するフェーズ、口座内でトレードするフェーズ、そして出金するフェーズと、全体のバランスを考えながらルール作りを行なってみてください。