カリスマFXトレーダーであるぶせな氏は、FXトレードにおいて、「リアルタイムで動いている相場が、“勝てる土俵”か否かを認識できるだけで勝率はかなり上がる」といいます。そして、勝ち戦に持ちこむためには、「様子見」をすべき相場を把握している必要があるそう。その「様子見すべきポイント」について、ぶせな氏の著書「【究極進化版】最強のFX 1分足スキャルピング」(日本実業出版社)より、詳しく見ていきましょう。
勝てる相場を見極めるコツとは?…カリスマFXトレーダーが「様子見」を推奨する〈4つのタイミング〉 (※写真はイメージです/PIXTA)

レジスタンスラインをブレイクした直後は「様子見」が基本

[図表]の米ドル/円1分足を見てください。148.00円がレジスタンスラインだったのですがAで勢いよくブレイクしています。Aでゾーン②に入っているので、上ヒゲが出たらショートシグナルです。しかし、ここをショートしていると、損切りの可能性が高そうです。ブレイクしてゾーン④まで到達しています。

 

出所:
[図表]レジスタンスラインのブレイクで長い陽線が出る米ドル/円 出所:「【究極進化版】最強のFX 1分足スキャルピング」(日本実業出版社)より抜粋

 

もしかしたら、Aでブレイクせずに反落していた可能性もあります。しかし、大きくブレイクする可能性がある場面ではいつもどおりに逆張りをするのではなく、様子見をするのがいいでしょう。Aでは3分で35pipsの上昇となりました。少し損切りが遅れてしまうと、10pips20pipsなどすぐに逆行します。レジスタンスラインをブレイクした直後は様子見が基本です。

 

④の参加者が少ないなど流動性が保てないときは、機関投資家が夏休みやクリスマス休暇の時期などです。機関投資家の参加者が少ないと、ちょっと大きめの注文が入るだけで、それと同等の反対注文がなければ価格は飛びます。確実に流動性が保てない時期があらかじめわかるものではありませんが、8月と12月後半は注意したほうがいいでしょう。

 

その他にも、中長期的にレンジ相場になって膠着した時期などは、トレンドが発生するまで参加者が少ないときもあります。これは日々のマーケットに関するニュースを見ていればわかるので、相場の地合いを感じ取るようにしましょう。毎日トレードしていれば、なんとなく相場が薄いかそうでないかがわかってきます。

 

 

ぶせな
FX専業トレーダー