FXにおいて、過去の結果の捉え方次第では、いずれ大きく破滅することにつながりかねないとFX専業トレーダーであるぶせな氏はいいます。正しく判断するためのマインドについて見ていきましょう。ぶせな氏の著書「【究極進化版】最強のFX 1分足スキャルピング」(日本実業出版社)より、詳しく解説します。
過去の〈成功〉も〈失敗〉もトレードの弊害に…「何年やっても大して儲からない」から脱却するために、必要不可欠な“マインド”【FX専業14年目の億トレーダーが助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

最終的にはロットを張るため集中して取り組もう

ロットが大きければ有利になる

あらためて、FXをスタートした目的を思い出してください。大きく稼ぐことですよね。月に数万円程度の副収入でいいという人もいると思いますが、数万円を安定して稼ぐことができるのであれば、ロットを上げるだけで、数十万や何百万単位で勝てるようになるでしょう。

 

目標額が少ないから勝ちやすいということはありません。たとえば、月に5万円勝つのを目標にするのと、100万円を目標にするのでは、5万円のほうがかんたんに感じるかもしれません。しかし、どちらがかんたんというのはないと思います。たとえば1万通貨のトレードで5万円勝つには、500pips必要です。100万通貨でトレードするなら、100万円勝つためには100pipsで十分なのです。500pipsを毎月安定して取るよりも、100pipsのほうが5倍かんたんですよね。かんたんというと語弊がありますが、必要な労力という意味です。

 

要するに、ロットが大きければ、稼ぐには有利になるということです。獲得pipsが少なくてもいいので、期待値の高いポイントだけトレードしていればいいわけです。したがって、目標金額が少ないから安定して勝てるわけではないのです。

大ロットを想定して真剣に、集中して取り組む

スキャルピングで億単位を稼ぐために最終的に必要なのは、ロットを大きく張ることです。どんなに優れたルールを持ち合わせようが、目を見張るほどのスキルがあろうが、ロットを張らなければ大きく稼げないのです。1万通貨でトレードしても、生計を立てることはできません。そのために、将来的に大ロットでトレードすることを見据えて、集中して取り組んでください。

 

最初は1万通貨などの小ロットでも、100万通貨でトレードしている想定で取り組むことです。そうすると、損切りをしないナンピンは怖くてできませんよね。小ロットだからといってルールを破っていると、その癖がついてしまい、ロットを上げたときに同じようなトレードをしがちです。

 

もしくは、怖くてロットを上げることができないかもしれません。「ロットを上げたときにきちんとやればいいじゃないか」と思っていても、実際にはそんなに都合よく改善できません。試行錯誤する今の段階から、大ロットを想定して真剣に、そして集中して取り組んでください。そうすれば、自然にロットを上げていくことができます。「ロットを上げたとき、このようなトレードを行なっていて大丈夫だろうか」と常に自分に問いかけてください。

 

スキャルピングは、ロットを上げてこそ大きく稼ぐことができます。また、それが一番の醍醐味です。ロットを上げることを当然のごとく目指し、意識レベルを上げていきましょう。