FX取引で「勝てるトレーダー」には、どのような特徴があるのでしょうか? 実は、エントリー前に9割の確率で勝敗が決まっている、とFX専業トレーダー歴14年目のぶせな氏は言います。ぶせな氏の著書「【究極進化版】最強のFX 1分足スキャルピング」(日本実業出版社)より、勝てるトレーダーが実践している「秘訣」を見ていきましょう。
トレードは〈事前準備〉で9割決まる!…FXで「勝てる人」「勝てない人」の決定的な違い【FX専業14年目の億トレーダーが助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

相場の流れはすぐに変わる

億を稼いでも退場するトレーダーは山ほどいる

私は、相場の流れはおおよそ3ヵ月ごとに変わるものとして考えています。機関投資家が3ヵ月ごとに四半期決算を迎えるように、相場も3ヵ月を節目として考えています。その意味で、長い波だと上期下期に合わせ、相場の波も6ヵ月、長くなると1年というイメージです。相場の流れが変わる要因として、機関投資家のアルゴリズム取引の戦略が、決算ごとに変わることも影響しているでしょう。

 

ですから、トレードの損益も1年という長い期間でようやく期待値に収束しているかどうかがわかるものです。数ヵ月勝てないからといって結論を出すのではなく、長い目線で取り組むことが大切です。

 

トレードで勝ちはじめると、「やっと勝てるようになった、これからは安心だ」と思ってしまうものです。しかし、そのときの相場とたまたまかみ合っているだけかもしれません。数ヵ月経つと相場が変わり、損益も変動するのはすでに述べたとおりです。

 

一度勝ちはじめたら、「もう負けることはない」などと勘違いしてはいけません。たとえ勝ちはじめても調子に乗らず、勝てない時期に備えるようにしてください。「相場は変わるもの」「損益は時期により変動するもの」とあらかじめ頭に入れておくだけで、そうした状況になっても冷静にすごすことができます。

 

億を稼いでも退場するトレーダーは、山ほどいます。その要因のひとつとして相場が変わることや、負ける時期を想定していないことがあります。「自分はもう負けるはずはない」とスキルを過信し、負けを受け入れられずに損切りできず、挙句の果てにはフルレバレッジでナンピンして退場してしまうのです。こんなふうにならないよう、相場の流れは刻々と変わっていき、勝てる時期、勝てない時期があると十分理解してください。

 

どんな相場でも年中勝てれば理想ですが、そんな夢のようなトレードが続くことは現実にはありません。実際には、勝てる時期に大金を稼ぎ、勝てない時期にいかに負けを減らすか、ということが大事になります。