なぜスキャルピングは短期間で大金を稼ぐことが可能なのか
超短期売買だからといって視点を狭くしない
スキャルピング(“scalping”)は、「頭の皮を剥ぐ」というネイティブアメリカンによる語源があり、文字どおり、薄い皮を何枚も剥ぐように、相場から小さな利益を取っていく方法です。1回の取引は数秒から、長くても数分といった超短時間で、これを繰り返し行なうトレードスタイルです。中には1日に100回以上取引をするトレーダーもいます。
短期売買であるがゆえに、1分足チャートを活用するのが一般的です。しかし、チャートを開いてずっと1分足だけ見ていればいいというわけではありません。長い時間軸を併用し、大局をつかんだうえで、細かい値動きを1分足でとらえることが必要です。
よく、書籍やSNSで、「1分足以外は見ない」というやり方が紹介されていますが、これを鵜呑みにしないでください。本当に1分足しか見ないのではなく、長い時間足は当然に頭に入っていて、「エントリータイミングを1分足ではかっているだけ」と解釈すべきだと私は考えています。
ただ、最終的にあなたが独自の手法を築いたとき、1分足しか見ないトレードならそれは正解でしょう。それまでに試行錯誤をし、その結果として1分足だけのよさが理解できているからです。
しかし、スキャルピングのスキルアップをはかる現段階で、時間軸を1分だけに絞ってしまうのは危険です。1分足だけ見て売り買いしていても、やみくもなトレードになるのがオチでしょう。