短時間で取引を行うFXの手法「スキャルピング」。なぜ、短時間で大きな利益を上げることができるのか、スキルアップのために必要な仕組みをみていきましょう。FX専業トレーダーである、ぶせな氏の著書「【究極進化版】最強のFX 1分足スキャルピング」(日本実業出版社)より詳しく解説します。
超短期売買で利益を上げる〈スキャルピング〉だが…「1分足以外は見ない」手法が、FX初心者にとって“危険”なワケ【カリスマFXトレーダーが助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

なぜスキャルピングは短期間で大金を稼ぐことが可能なのか

超短期売買だからといって視点を狭くしない

スキャルピング(“scalping”)は、「頭の皮を剥ぐ」というネイティブアメリカンによる語源があり、文字どおり、薄い皮を何枚も剥ぐように、相場から小さな利益を取っていく方法です。1回の取引は数秒から、長くても数分といった超短時間で、これを繰り返し行なうトレードスタイルです。中には1日に100回以上取引をするトレーダーもいます。

 

短期売買であるがゆえに、1分足チャートを活用するのが一般的です。しかし、チャートを開いてずっと1分足だけ見ていればいいというわけではありません。長い時間軸を併用し、大局をつかんだうえで、細かい値動きを1分足でとらえることが必要です。

 

よく、書籍やSNSで、「1分足以外は見ない」というやり方が紹介されていますが、これを鵜呑みにしないでください。本当に1分足しか見ないのではなく、長い時間足は当然に頭に入っていて、「エントリータイミングを1分足ではかっているだけ」と解釈すべきだと私は考えています。

 

ただ、最終的にあなたが独自の手法を築いたとき、1分足しか見ないトレードならそれは正解でしょう。それまでに試行錯誤をし、その結果として1分足だけのよさが理解できているからです。

 

しかし、スキャルピングのスキルアップをはかる現段階で、時間軸を1分だけに絞ってしまうのは危険です。1分足だけ見て売り買いしていても、やみくもなトレードになるのがオチでしょう。