整理収納のプロとして情報発信を行うみや氏は、かつて116着あった洋服を現在20着にまで減らしたそうです。ただ、無理をしているのではなく、この枚数で「十分間に合っている」といいます。そこで、手持ちの洋服を迷わず整理できる「たったひとつの判断基準」と、限られた衣装でおしゃれを楽しむためのコツについて、みや氏の著書『イツカを手放してイマを身軽に生きる方法』(エムディエヌコーポレーション)より詳しくみていきましょう。
「セットアップ」に「シャツワンピ」…限られた衣装をおしゃれに着まわす〈アイテム選び〉のコツ
カットソー、ボトムス…筆者が残した「こだわりアイテム」
合わせやすい色をセレクト カットソーはインナーとしても活躍
トップスに残したのは、この4枚。コットンのシャツは、中にインナーを着れば冬も活用できます。カットソーは、1枚でも着られるし、肌寒い時季ならばシャツのインナーとしても活躍。
写真下段の2着は、形は同じで色違い。「同じようなデザイン」の服は、一方を手放してきましたが、これはそれぞれ出番もあるので、いまは両方残しています。でも、次に何かを買い足したときは、どちらかを手放すかもしれません。
厚手のアウターは持たずインナーダウンで調整
少し肌寒くなってきたら、アウターの出番。私は、ジャケット、薄手のウールコート、薄手のダウンを組み合わせることで、秋冬をつなぎます。
それぞれ単品でも着ますが、寒さが厳しい時季はウールのコートの下に薄手のダウンコートを重ね着。茶色のジャケットのインには、夫の着丈の短い薄手のダウンを借りて合わせることもあります。私の場合、ふだんは車移動がほとんどなので、真冬でも厚手のコートなしで十分過ごせます。
セットアップがあれば、学校行事などフォーマルシーンも乗り切れる
セットアップは、上下合わせて着ることもできるし、それぞれを他のアイテムに合わせて着用もできる万能アイテム。
以前は、学校行事などで着るフォーマルな服もそろえていたのですが、「フォーマル用」と限定すると、出番はほんの数回になってしまいます。だからいまは、フォーマルにもふだんにも使える、きちんと感のある素材のセットアップも持つことにしました。
やっぱり頼れるのは、無難なブラック
[写真4]のセットアップのボトムも着回しますが、それに加えて、黒のパンツとスカート各1着も愛用しています。
黒は無難な色ですが、着回ししやすさを考えるとやっぱり頼れるカラーです。