『定年までに知らないとヤバイお金の話【最新版】』(彩図社)の著者でファイナンシャルプランナーの岡崎充輝氏は、定年までに「将来の医療費の準備をする必要がある」と警鐘を鳴らします。定年後に必要な「医療費」と「介護費用」について、さまざまなデータをもとにみていきましょう。また、生命保険を見直すうえで必要不可欠な“3つのポイント”もあわせて解説します。
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「保険の見直し」で気をつけたいポイント
さて、医療費、介護費用。心配になればなるほど気になるのが生命保険ではないでしょうか?
実際、私のところにも多くの方が生命保険のご相談にみえるのですが、全体の50%は、もうすぐ定年もしくは定年後5年以内の方々です。
ご相談の内容は、
「こんな高い保険料、定年後払っていけない」
「でも心配なので医療保険は充実させたい」
ほぼこの2点に絞られます。
確かにその通りです。定年までの現役世代の頃は、保険なんてお守りみたいなものだったのではないでしょうか?
しかし、定年が迫ってきて、もしくは定年後、体が今まで通りに動かなくなってくると、はじめて生命保険について真剣に考えるのです。
しかし、それまでにご確認いただきたいことが、いくつかあります。
2.現在加入されている保険は更新タイプなのかどうか?
3.現在加入中の保険の医療保障はどのようになっているか?
本当はもっとあるのですが、まずはこの3つについて確認してください。
特に、1つめは意外と知らない方が多いようです。確認すると「こんなに払っているのか」と驚かれることも少なくありません。
また、2つめの更新の有無も重要です。60歳以降の保険料が倍以上の金額になる場合も少なくありません。そのまま現在のものを継続されるのも見直されるのも自由ですが、まずは自分が加入している現在の状態を確認していただかないといけません。
なかには、現状を確認されるだけで、お怒りになる方もいます。
生命保険は家の次に高い買い物だと言われます。それだけ高額のお金を今まで払ってきて、これからも払い続けるのです。
それならば、いい機会です。定年後の生活設計をする上でも一度見直してみるべきではないでしょうか。
岡崎 充輝
株式会社ヘルプライフオカヤ
代表取締役/ファイナンシャルプランナー