家庭や人間関係において、自分以外のことばかりを優先し、自分のことが後回しになる、という経験をしてきた人も多いのではないでしょうか。しかし、60歳を超えた残りの人生は、これまでできなかった分、自分ごとを優先する人生を送ってほしい。そんな思いが詰まった、エッセイストの草野かおる氏の著書『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』より、老後の生活をストレスなく送るために、変えるべき意識と、暮らしの整え方を紹介します。
固定電話は処分し、「ひとりランチ」に行く…老後を“ストレスなく生きる”ために取り入れたい〈暮らしの知恵〉【60代の人気エッセイストが助言】
「個独」と「孤独」
孤独に陥らないよう、「溶け込まなければ」「友達を作らなければ」「ボッチと思われないように」とプレッシャーを感じる人が多いのではないでしょうか。
その思い込みが多大なストレスになり、結果、集団の中で、かえって孤独を感じることに。
孤独には「良い孤独」と「悪い孤独」があります。不安や恐怖心、怒り、疎外感からひとりを選択する「悪い孤独」です。
反対に、自立した精神を持ちひとりの時間を求めた結果としての孤独は、「良い孤独」です。その瞬間「孤独」は「個独」になります。
「食器」あふれていませんか
食器がぎっしりの食器棚は使いづらいですよね。
・傷やカケがある食器
・使っていない食器
・好きではない食器
・使いにくい、洗いにくい食器……
問題のある食器は、処分の対象にしましょう。来客用の食器ほど使う回数が少ないのできれいな状態です。好きなものであれば、普段使いにおろしましょう。
処分するとしても、家族の数に合わせて残しましょう。もし、大人数で集まることがあるなら、紙皿など使い捨て容器でも、対応できます。