素朴な疑問「健康保険」は定年後どうなるの?

健康保険は、定年後にどうなるのか? これは、かなりの人が不安に思うことではないでしょうか?

「健康保険」というのは、病院や歯医者で提示する保険証のことです。

大きく分けて、次の3つに分けることができます。

・政府管掌健康保険(現・協会けんぽ)

・健康保険組合

・国民健康保険

まずは、定年前にご自分がどの健康保険だったのかで、定年後に選択できる進路が変わってきます。

簡単に言えば、政府管掌健康保険というのは、一般のサラリーマンが所属している健康保険です。

健康保険組合は、少し大きめの企業やグループに勤めていたサラリーマンが所属している健康保険です(もちろん大企業でも、政府管掌健康保険の場合もあります)。

国民健康保険は、それ以外の人、つまり、サラリーマンではない自営業者や一部のサラリーマンが所属している健康保険です。

国民健康保険に加入しているほとんどの人は、サラリーマンではないわけですから、そもそも定年という言葉がありません。

つまり何も変わりません。今まで通りに健康保険料を支払っていくわけです。

問題は、政府管掌健康保険と健康保険組合に所属していた人です。

当然、仕事の定年とともに健康保険も定年になるので、今までの状態は変化してしまいます。大きく分けて4つの進む道があると思ってください。

・任意継続被保険者になる

・国民健康保険の退職被保険者になる

・家族の健康保険の被扶養者になる

・特例退職被保険者になる(特定の健康保険組合に加入していた場合)

今は、それぞれがどんな内容なのか知る必要はありません。

ここで一番押さえておきたいポイントは、どのコースになっても健康保険には加入しなくてはならないこと、もちろん健康保険料を納める必要があるということです。