家庭や人間関係において、自分以外のことばかりを優先し、自分のことが後回しになる、という経験をしてきた人も多いのではないでしょうか。しかし、60歳を超えた残りの人生は、これまでできなかった分、自分ごとを優先する人生を送ってほしい。そんな思いが詰まった、エッセイストの草野かおる氏の著書『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』より、今よりちょっと「心地よい生き方」ができるマインドセットを見ていきましょう。
人間関係で悩まない老後にするために…「嫌いな人」との付き合い方で“絶対にやってはいけないこと”【60代の人気エッセイストが助言】
「嫌いな人」とは戦わない
「悪口が好きな人」「攻撃的な人」「マウントしてくる人」「挨拶しても無視する人」「面倒臭い人」「理不尽な扱いをしてくる人」
どうしても苦手な人、嫌いな人はいますよね。いっそ、嫌いな人からは離れましょう。嫌いな人が同じ職場などにいる場合は、会話を最小限に抑えるよう心がける。
嫌いな人がいる場所を避けるなどが考えられます。絶対に選択してはいけないもの、それは戦うことです。
当たり前のことですが、他人を変えることができません。変えられるのは自分の気の持ちようだけです。
「悪口」は体に悪い
誰かの悪口を言うと、快楽に関与するホルモン「ドーパミン」が放出されます。ドーパミンが出ると楽しい気分になります。しかし、ドーパミンはよくばりな脳内物質で、一度放出されると「より大きな刺激」を求めるようになります。つまり、悪口の回数を増やしたり、より過激な悪口を言わないと、新たにドーパミンが出ず、楽しい気分になれなくなってしまうのです。
結果、悪口を言うことが癖になってしまいます。
悪口を言っているときは、同時にストレスホルモンも出ています。最悪の場合、脳を傷つけ、寿命を縮める危険性もあります。つまり悪口を聞くことや、悪口を言うことは、体に悪いということです。