ギチギチに服が詰まったクローゼット。どこになにが入っているかわからず、着たい服がみつからない……整理収納アドバイザーのみや氏も、かつてはそのような悩みを抱えていたといいます。では、いったいどうやってそのような状況から抜け出せたのか。みや氏の著書『イツカを手放してイマを身軽に生きる方法』(エムディエヌコーポレーション)から、服を減らす際の「最優先事項」をみていきましょう。
この洋服は残す?捨てる?→値段でも流行でもない、整理整頓がはかどる「たったひとつ」の判断基準【整理収納アドバイザーが解説】
本格的な片づけを「クローゼット」から始めたわけ
本格的な片づけの手はじめは、自分の「クローゼット」でした。
子どものものや夫のものは、所有者本人でないと必要なものなのかがわかりません。その点、自分のものだったら、当然自分で判断できるのでスムーズですよね。
それから、「使っているもの」を残し、そうでないものを「手放す」わけですが、その判断も洋服が一番しやすいと思います。そういった理由で、クローゼットからスタートを切りました。
数はあっても、着ていない服ばかり!
膨大な量の服が詰まっていた、4年前のクローゼット。[写真1]と、同じクローゼットとは信じがたいですよね。この頃は、服はもちろん、バッグも小物も、無造作に突っ込んだ状態。1つ服を取り出せば、他の服もバラバラと散らばって、もううんざりでした…。どこに何があるか、どんな服があったかも把握できていなかったので、いつも「着る服がない」と言っていました。
[写真2]が4年前の私のクローゼット。ご覧の通り、夏物も冬物も一緒くた。どこに何があるのやら、まったくわかりません…。
結婚時に持ってくることをあきらめて、実家に置いてきた服もたくさんありますが、基本は手放すことをしていないので、20代前半、つまり20年近く前に購入した服もたくさん詰まっていました。写真はいまの家のクローゼットですが、ここに住む前は賃貸アパートを何軒か転々と。その頃のクローゼットも当然、同じような状態でしたが、さらに部屋の中には服をかけるラックもあったし、収納ケースもたくさん積み上がっていました。その中も、もちろんパンパンです。
そして、こんなにも服があふれ返っているのに、私が口にするのはいつも、「着る服がない」。おまけに、クローゼットを開けるのもイヤ。自分でお金を出して買った服なのに、見るのもうんざり。だから、また新しい服を買って増えていく…。それが、服があふれ返っていくカラクリでした。