ギチギチに服が詰まったクローゼット。どこになにが入っているかわからず、着たい服がみつからない……整理収納アドバイザーのみや氏も、かつてはそのような悩みを抱えていたといいます。では、いったいどうやってそのような状況から抜け出せたのか。みや氏の著書『イツカを手放してイマを身軽に生きる方法』(エムディエヌコーポレーション)から、服を減らす際の「最優先事項」をみていきましょう。
この洋服は残す?捨てる?→値段でも流行でもない、整理整頓がはかどる「たったひとつ」の判断基準【整理収納アドバイザーが解説】
値段や流行ではなく…「自分が本当に着たいかどうか」を最優先に
多いときでは、月8万円くらい。「服を買わない月はない」というくらい、毎月服を買っていたあの頃。いつも「着る服がない」と思っていた私は、常に「買わなきゃ」という衝動や焦りがあったのだと思います。
いまの手持ちにはファストファッションの服も多いのですが、特に価格に縛られているわけではありません。でも、当時は「安い服は恥ずかしい」という思いがあったのだと思います。だから、買いものに行くのは百貨店やセレクトショップ。ファストファッションのように「お手頃」なお店には自分の服を買いに行きませんでした。
その頃、夫には「似合っていない気がするよ」「本当に、着たい服?」そんな問いかけをされたこともよくありました。夫いわく「好きな服を買っていない」ように見えたそうです。
振り返ってみれば、当時の私は「自分に似合うかどうか」とか「自分らしいか」ということはどうでもよかったように思います。服のデザインやテイストは「流行だから」で選んでいたし、それよりも、着る服がないから「買わなくちゃ」という衝動がとにかく強かったんじゃないかな。だから、とにかく買う、とりあえず買う。そんな日々だったと思います。
服を減らすときも、「自分が本当に着たいかどうか」を第一に考えたんです。それが、高いか安いか、流行かは基準にしていません。その後、追加をするときも本当に着たい服ならば、安くても少し高価でもいいと思っています。
みや
整理収納アドバイザー