職場の人間関係において、上司と部下の間で価値観や言動に「世代間ギャップ」が生じるのは致し方のないこと。親子ほど年の離れた「Z世代」の部下との距離感をつかむには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。『Z世代の取扱説明書 Z世代社長が語るリアルな本音』(サンクチュアリ出版)より、自身もZ世代である、株式会社OMOCHI代表取締役である白附みくる氏が解説します。
部下の「好きなもの」を見つけるのに最適な方法
あなたは、部下の好きなものを3つ言えますか?
きっと、言えない人のほうが多いのではないでしょうか。好きなものを見つけるには、次のことがおすすめです。
・机に置いてあるものを見る
・日頃の持ち物に注目する
・普段の会話内容を気にする
・SNSを交換している場合は、LINEなどのアイコンに注目する
ここで見たことを話題にして、話を広げてみてください。
相手の好きなものが、いまよりもわかるようになるはずです。そして、相手がカチンとくること、嫌がること、そして触れてほしくない部分を理解することも、同時に心がけてみてください。
Z世代と信頼関係を築くには、まず相手の好きなものを知る努力をすることが大切です。好きなものが3つ言えることと、コンプレックスに触れないことがとても重要であることを、ぜひ知っておいてくださいね。
また、気をつけてほしいのが、距離感です。人によってはプライベートの話をしたくない人もいれば、聞いてほしい人もいるからです。
たとえば、直球で「言われたら嫌なことは何?」と聞くことは基本的にマイナスです。いきなりそんなことを聞かれたら、「怖い…」と思われてしまいます…。
もし聞きたい場合は、次のように軽く尋ねるのがおすすめです。
「ほかの人が、『こんなことを言うのはパワハラだ、セクハラだ』って話していたんだけど、こんなことを言われたら『うっとうしい…』と思うことってある?」
ただし、一度で仲良くなろうとするのではなく、たくさんコミュニケーションをとり、時間をかけて関係を構築するよう意識してくださいね。