修さんがいまもっとも気にしている、物件の“心配ごと”

築2年で3割が「売れ残り」という恐怖

不満をあげたらきりがないが、いまいちばん修さんが気になっているのが、築2年にもかかわらず、いまだに3割ほどが売れ残っていることだ。利便性や豪華な共用施設は素晴らしいが、エリア的には割高であったことが要因のようだ。

しかも1年を過ぎた頃から、販売価格が見直しされ、なかには個々で値引きされるケースもあり、販売価格を下げたことに対する不満が内在している。

現在、売れ残っている住戸の管理費等は、デベロッパーが一括で支払っているが、この状態がいつまで続くのかという不安もぬぐい切れない。それにタワマンにしては規模が小さいことが影響して、他のタワマンと比較すると毎月の管理費等も高いようだ。

住み始めた頃はタワマンにして良かったなと心底思っていたが、このまま終の棲家として住み続けられるのか、日に日に不安は大きくなるばかりだ。理想と現実とのギャップとはまさにこのことを言うのであろう。

子供たちや孫は自慢のタワマン住まいができて良かったねと、とても喜んでくれているが、早くもタワマンにしたことを後悔して憂鬱な毎日を送っている。

日下部 理絵
マンショントレンド評論家
オフィス・日下部 代表