気分転換が必要だな→「買い物に行こう!」はキケンな思考回路

「ちょっと気分転換が必要だな」と思ったときにまず何をすることが多いでしょうか。まずググる、それより先に家を出る、まず計画や予算確保をするなど、いろんな方がいらっしゃることでしょう。

この「〜が必要だな」と思った次のステップに、すぐ「お金」が登場する場合は、月々のやりくりが大変になる……というのが、私の学びと気づきです。

例えば、必要だなと思ったときに、すぐ買いに走る人と、手元にあるもので何とか工夫して使う人であったら、お金の貯まり方も生活力も、全てに差が出てきそうなのは簡単にイメージができます。でも本当に、そうなのです。

「ちょっと気分転換が必要だな」と思ったら、まず手元にあることでやってみる習慣をつけると、すでにそこから低コストライフの入り口に立っています。

というのも、「お金がないとできない」と思っていると、お金を使うため支出が増え、「いますぐできることからやる」だと、あまりお金を使わなくてもよくなるからです。

毎日コツコツ、“お金を使う前に「頭」を使う”習慣を

なぜか浪費が減らないときは、「〇〇が欲しい」という欲求が強いのではなく、むしろ手元のお金にすぐに頼ってしまって、考えるのを怠けているというのが実態に近いのです。お金は便利な半面、自分でちょっと考えたり、工夫して解決できることも、「お金がやってくれるし」と怠けさせる作用があります。

「欲しいから買う」「必要だから買う」は実のところ、「怠慢や気分転換としての買い物」である場合がかなり多いと自覚をして過ごしてみると、お金を使わず、自分の持てる力を総動員して過ごすクセがつき、低コストライフを送るための基礎体力が培われていくと思います。

「お金を使わず過ごす」というのは、本当に筋トレみたいなもので、時々思い出したときにやるのでは不十分で、毎日少しずつ続ける方が着実にいい習慣が身につくようです。

山奥などに暮らさない限り、いまの時代を生きる大半の人は、少しのお金を出せば楽しみを得られ、不便も解消できる、かなりお金を使いやすい状況に置かれています。

「すぐお金を使う」方が、どう考えても実行しやすいのです。

だからといって、いちいち節約を意識しながら過ごすのは大変なので、これからご紹介するようなお金を使わない工夫を日々に点在させておくと、ゆとりを持って過ごすことができます。