「生活必需品」と「贅沢品」を仕分けると見えてくるもの

私たちの生活は、生活必需品のように見えて、実は贅沢品というものがかなり含まれているようです。身の回りのものを「生活必需品」と「贅沢品」に仕分けてみると、暮らしに必要なものがわかりやすくなります。

人によって、贅沢を「奮発」とするか「ゆとり」とするか、定義づけもレベル感も、かなり違うと思いますが、私は普段使わないものを「贅沢品」としています。大事なのは贅沢品=ぜんぶ不要、ということでなく、ここもまた「自分が満足するバランス」を見極めるのが肝心です。

服を例に考えてみましょう。

毎日着る服と特別なときの服。あなたにとって「満足するバランス」はどれでしょうか。

A.毎日着る服は着用頻度が高いので、比較的いいものを買いたい

特別なときの服はほぼ着ないので、その都度レンタルでOK

B.毎日着る服は正直なんでもOK

特別なときの服は、持っているだけでも楽しいので奮発したい

C.毎日着る服も特別なときの服も、両方こだわりたい

もちろん、これ以外にもたくさんのパターンが考えられますが、持ち物を「生活必需品」と「贅沢品」に分けてみると、自分はどのバランスにするのが満足なのか、より把握しやすくなるのではないでしょうか。

コツは、「服」「キッチン用品」くらいまで範囲を絞ってから分けることです。そうすると漠然としたもの選びにメリハリがつき、お金の使い方にも変化が訪れます。持ち物選びでも「自分が満足するバランス」にきちんと軸を置くことが重要です。

よく使うものほど考える時間を端折りがちですが、仕事や住まい選びと同じくらい「慎重に」「入念に」考えてみてほしいのです。