投資がもたらす「日常の楽しみ」とは

この2〜3年、つくづく「投資」があって楽しみが増えたな、と実感します。数年前までは、ただ普通預金に漠然とお金を「保管」しているだけで過ごしていましたが、「いつか使うかも」と思っていた口座のお金が結局は微動だにしていないことが気になり、重い腰を上げて投資を考えはじめました。

自分の生活を守るためとはいえ、私が貯めていた少々の貯金のほとんどは「いつか使うかも」の予備軍で、その9割は使い道が判明していないものでした。持ち物で考えたら「なんとなく買っておいたけど使ってない」という状態です。いま考えたら、ものすごくもったいないことをしていた! と思うのですが、仕方ありません。貯金と違って、自ら決断して船を出さねばならないのが投資です。

当初は、稼ぎたい! 増やしたい! というハングリーな投資というよりも、普通預金を、つみたてNISAなどの投資信託にシフトさせて「自分用の年金づくり」をするという、世の流れについていっただけでした。証券口座の選び方や開設は、ブログやネット記事の情報で得て、手数料が低いネット証券で口座を開設する……というところまでは簡単に進められたものの、いざ投資する段階になると、途端に難航しました。

これまでやったことがないことに対する苦手意識が強すぎたのか、当時はいまほど情報がなかったせいか、自分一人ではどうも上手く進められなかったのです。

一人で思い悩んでいても仕方ないので、専門の方に手伝ってもらおう……と考え、「FP〇〇(居住地)」でネット検索をかけて、独立系のファイナンシャルプランナーさんが主催する無料のマネーセミナーに参加しました。そこで個別相談をしたところ、「手元の資金のうち、どのくらいを投資に回せばいいのか?」など、一人で悩んでいたことが一瞬で解決できました。

あとはコツコツ毎月投資信託へ積み立て続ける……というのが、堅実な方法だと思うのですが、当時、長く楽しめる新しい趣味を一つ増やしたいと思っていたこと、そして貯金や老後資金以外の、お金のより良い使い道がないのかと考えていたこともあり、投資信託に加えて、以前から興味があった株を買ってみることにしたのです。

周囲に株の保有や売買でメリットを得ている人たちがおり、話を聞いていて面白そうだと思ってはいましたが、なんとなく自分には不釣り合いな気がして、やってみる勇気を持てずにいました。いまから考えると、少額でもやってみたらよかったのに、と思います!