いるだけで「お金を使ってしまう」環境とは?

お金について考えるとき、「人は環境に左右される」ということを忘れてはならないと感じます。

都会から田舎まであちこちに住んでみて、明らかにお金がかからない環境があると気づいたからです。浪費も蓄財も自分の心がけ次第かと思いきや、人というのはかなり環境に影響を受けるらしく、「お金の存在感が濃い環境」と「お金の存在感が薄い環境」がどうもあるようなのです。

働き方や収入額よりも、身を置く環境に含まれている、お店の数や物価の高低などの「きっかけ」が支出の鍵を握っている気がします。

例えば、一番近いコンビニに行くにも、10分車を走らせねばならない場合(お金の存在感薄め)と、住んでいるマンションの下にコンビニがある場合(お金の存在感濃いめ)では、コンビニで使う金額の差が全然違ってくる……とすると、イメージしやすいでしょうか。

私が最もそこにいるだけで「お金を使ってしまう」と感じた環境は、この二つでした。

1.徒歩圏内に、衣料量販店・100円ショップ・インテリア用品店が入ったショッピングビルあり。最寄りのスーパーの価格帯は割高。近所にコンビニ多め。自宅から複数駅にアクセス可能。

2.地方での車生活、外出先はショッピングモールか個人飲食店がメイン。ネットサーフィンが日夜習慣になり、ネット通販を頻繁に利用。

1は、都市部ならではの、便利すぎて息をするように散財してしまう環境です。一人暮らしの都会住まいあるあるでもあります。朝はコンビニでパンとコーヒーを買うのが習慣になっていたり、インテリア用品店でなんとなく季節の小物を買ったりなど、「安いし別にいっか」と、仕事の多忙さを口実にして、日々の浪費がかさんでいきがちなパターンです。

2は、地方ならではの、気分転換方法は車でスッと出られて息抜きできるショッピングモールか、あとはネットという、地方住まいあるあるです。この環境に身を置いていたころは、よくショッピングモールやネットで安い服を買っては無駄に消費していました。当時は若さもあってか、何もないところで過ごしていると、微妙に刺激が欲しくなったんですよね……。