黒海への道を切り開いたエカチェリーナ2世は「大帝」となる

ロシアのエカチェリーナ2世は有能な君主で、オスマン朝に衰退の兆しを見ると、戦争を仕掛けます。1774年のキュチュク・カイナルジ条約で、黒海北岸に領土を得て、黒海の自由航行権をオスマン朝に認めさせます。クリミア半島もゲットしました。

ロシアにとって、南方の暖かい港を得ることは国家戦略上、重要でした。黒海には戦略的な意味があったわけです。だから、エカチェリーナ2世はピョートル1世と並んで「大帝」と呼ばれるようになりました。ロシアの皇帝で「グレート」を付けて呼ばれるのは、この2人だけです。

ピョートル1世はサンクトペテルブルクを建設してバルト海への道を切り開き、エカチェリーナ2世はクリミア半島を手に入れて黒海への道を切り開いたということで、歴史上高く評価されているのです。

出口 治明
立命館アジア太平洋大学(APU)
学長特命補佐