「お茶うがい」で風邪予防

うがいについては、風邪予防の効果を示す研究結果が2005年の米国予防医学会機関誌に発表されました。

「うがい無し」と「ヨード液うがい薬でうがい」、「普通の水でうがい」を比較した実験では、うがい無しのグループは100人中26.4人が風邪にかかったのに対し、ヨード液うがいでは

23.6人、水うがいでは17.0人との結果が出ました。つまり、うがい無しに比べ、水うがいをしたグループでは発症率が約40%低下していたのです。

また、ヨード液うがい薬の予防効果はほとんど認められませんでした。これは、うがい薬を使うと、喉が無菌状態になりますが、喉にいる常在善玉菌も死んでしまうため、悪い菌が喉を通って体内に入ってしまったことが原因と考えられます。

私は患者さんには、「お茶うがい」をすすめています。

緑茶に含まれる、茶カテキンにはウイルスを抑制する効果があります。

100mlのお茶に塩をひとつまみ入れて、浸透圧を体液と同じにしてあげることで、喉への刺激が少なくなります。

巷に溢れる健康情報のどれを信じていいか迷ったときには、その情報の根拠を確かめつつ、信用できる実験結果に基づいているかを確認しましょう。

【記事のポイント】

マスクは空気中のウイルスを防ぐことはできず、エビデンスも確立しているわけではないが、反対にマスクが有害であるという根拠もないので、状況に合わせて着けて損はない。

風邪予防にはうがい薬を使わない「お茶うがい」が効果的。

秋津 壽男

医師