お金の管理をしたいが、家計簿アプリを使ってもなかなか続かない、というケースも少なくありません。人気YouTuberである、かぜのたみ氏の著書『低コスト生活 がんばって働いている訳じゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること。』(朝日新聞出版)より、支出を削減するのに効果的な管理方法について解説します。
かぜのたみ氏の「支出管理」ステップ
私が「締め作業」と呼んでいる、毎月の支出管理ルーティンをご紹介します。大まかな流れとしては、こんな感じです。
・STEP1:締め作業……レシートで当月の支出を見直し、来月の予算を決める
ついで作業1……電気・ガス会社の見直し
ついで作業2……貯蓄簿をつける
・STEP2:金の振り分け……STEP1で決めた予算を各口座に振り分ける
STEP1:締め作業
手順① STEP0で集めた1ヵ月分のレシートを支出項目ごと(食費、喫茶代など)に仕分け、それぞれの合計金額を出してエクセルシートに入力する
手順② レシートの内容を見て、買いすぎているものがないかチェックする
手順③ レシートで把握した金額を元に、来月の目標と予算を立てる(例:来月は喫茶代1,000円未満にする、など)
手順②がわりと大事で、ここで買いすぎているものがあれば、「今後は買わないようにできるのか」「まとめて購入して少しずつ消費した方がいいのか」「代替品はないのか」などの今後の買い物計画もあわせて立てておきます。
手順③では、レシートを見ながら、来月の予算を具体的に決めていくのが重要です。現状の支出額に基準を合わせず、目標額を掲げておくのがいいと思います。
手順③で立てた目標は、日々意識できるような工夫が必要です。私は目標をメモに書いて目に入る場所に貼っています。メモには目標だけでなく、「今月株主優待2件届く」など、楽しみの予定も書くようにすると、我慢する感覚がやわらぎます。
支出を抑えたいときはもちろん「来月は多めにお金を使う予定がある」というときも、この締め作業の段階で予算を決めておくと、毎月の支出が行き当たりばったりにならず、体感的にコントロールもかなりしやすいです。
STEP1:ついで作業1 電気・ガス会社の見直し
億劫になりがちな電気・ガス、スマホなどの契約会社やプランの見直しも、締め作業の際に行うことが多いです。1ヵ月当たりの光熱費を振り返りやすい月末のタイミングで各社の情報をチェックしておき、必要なら乗り換えを検討しておくと、手続きの先延ばし防止にもなります。
STEP1:ついで作業2 貯蓄簿をつける
「貯蓄簿」で毎月の貯金額や投資額の変化を記録しておくのも、支出を削減するのに効果的です。無駄をなくして我慢! とするとしんどいですが「これだけ貯金できた」「積み重ねられた!」と実感できる貯蓄簿があると、前向きに取り組めます。
家計簿アプリを数種類試したこともあるのですが、苦手で結局やめてしまいました。私がローテク人間だからだと思いますが、自動でやってくれる工程が多く、操作が簡略化されていて(当然なのですが……!)、なんだかプロセスを楽しめないのが味気なかったからです。いまは、あえてエクセルシートで記録しています。
ここまでが、私が毎月末に行っている締め作業です。
レシートをよく見たり、来月の予算を決めたり、やめること・することを決めたりと、盛りだくさんの内容です。集中力を使うので、頭が冴えている「月末の朝に実施する」と決めて、毎月の行事感覚で実行しています。