相次ぐ値上げで随分と高くなったうえ、「こんなところで吸うなよ」と白い目でみられることもしばしば。愛煙家には厳しい世の中ですが、さらに「たばこに課されている税金」を計算していくと、思わず声を挙げてしまうほどの結果に。みていきましょう。
税金を吸っているようなもんよ…妻の捨て台詞に<愛煙家の40代夫>耳にタコができるも「1年の税負担額」に驚愕

国も喫煙率低下に躍起になっている

2007年策定の「がん対策推進基本計画」では、たばこ対策ががんの予防のための重要な施策として位置づけられました。また2012年策定の第2期「がん対策推進基本計画」では2022年度までに成人喫煙率を12%とすることが目標となり、2018年3月に作成された第3期「がん対策推進基本計画」でも同じ目標が掲げられています。

 

少子高齢化が進むなか、医療費の増加は避けたいところ。国としても喫煙率を低下させて、医療費削減に努めたい、といったところなのでしょう。

 

厚生労働省によると、喫煙との因果関係が明らかになっているがんには、肺がん、口腔・咽頭がん、喉頭がん、鼻腔・副鼻腔がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、子宮頸がん、膀胱がんがあります。

 

また最近、加熱式たばこ派の愛煙家が増えていますが、その煙に含まれる発がん性物質については、紙巻たばこよりも少ないという報告があります。一方で、紙巻たばこには含まれない有害化学物質や、紙巻たばこよりも多く含む物質もあるとか。

 

いまさらですが、禁煙できれば、お財布にも健康にも良いことは明確。まずは本数を減らすことからはじめてはいかがでしょか。

 

[参考資料]

JT『たばこ税の仕組み』

厚生労働省『令和元年国民健康・栄養調査報告』

厚生労働省/e-ヘルスネット『喫煙とがん』