東京都の家賃相場ランキング(2023年10月23日時点 株式会社CHINTAI提供の東京23区2K/2DKの家賃相場をもとに作成)によって、1位の中央区と23位の足立区との間には大きな差額があることがわかりました。住まい選びで迷った際には家賃の金額も重要ですが、将来のことを考えるのであれば「持ち家か、賃貸か」という問題も検討する必要があります。本記事では、人生設計に合った住まいの選び方について1級ファイナンシャル・プランニング技能士の川淵ゆかり氏が解説します。
東京23区・家賃ランキング「1位中央区と23位足立区の驚愕の差」…「住まい」の最適な選び方とは【FPが解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

住まい選びには「老後の生活」のイメージが重要

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

住まい選びの際に、老後の生活のことをしっかりイメージしておかないと、後々困ることもあります。

 

賃貸の場合、高齢者になっても住まいを借り続けられるかどうかが重要です。賃貸は生涯家賃を払い続けないといけませんが、更新のたびに更新料の支払いが必要なうえ、身元保証人を立てなければならないなど、年齢が高くなっていくほど借り続けるのも難しくなっていきます。

 

また、建物の老朽化等で「立ち退き」を求められることもあります。転居先を紹介してもらえても高齢者になってからの引っ越し作業は大変ですし、新しい場所での暮らしも慣れるまでは心身の負担が大きいでしょう。

 

持ち家の場合は「空き家リスク」があります。子どもたちが独立して別の住まいを持った場合、自分たちの死後は空き家となってしまいます。日本はこれから空き家がどんどん増えていきますので、なかなか売れない、売れても希望の値段でない、といったことになってしまいます。特に、将来は不動産を売却して老人ホームの入居資金にしよう、と思っていると資金不足に陥る危険性も。

 

また、これからも進んでいくと思われる人手不足と円安等による資材高騰で、持ち家ではリフォーム代金が、マンションでは修繕積立金が、将来的に予想以上に膨らんでいくことも考えられます。さらに老人ホームにかかる費用もアップしていくでしょう。

 

人生では結婚や出産で住まいについて考える機会を持つことになりますが、老後期間も長寿化で長くなっていますので、終の棲家までの「住まいの人生設計」を考えていきましょう。

 

 

川淵 ゆかり(川淵ゆかり事務所代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)

国立大学行政事務(国家公務員)後にシステムエンジニアとして、物流・会計・都市銀行などのシステム開発を担当。その後FPとして独立し、ライフプランやマネープランのセミナーのほか、日商簿記1級、CFP、情報処理技術者試験の合格経験を活かして、企業や大学での資格講座・短期大学や専門学校での非常勤講師としても勤める。