不動産を担保に融資を受けられる「不動産担保ローン」。一般的に、無担保ローンと比較して金利が低く、返済期間が長く設定できるため、月々の返済額を抑えられるというメリットがあります。 最大融資額が大きいという点も魅力のひとつでしょう。一方で、もちろんリスクもあって……。本記事では公認会計士、税理士、証券アナリスト、CFP、宅地建物取引士の資格を持つ鄭英哲氏が、事例とともに不動産担保ローンの注意点について解説します。
「カーナビを売ってなんとかする」父が他界し、自宅を相続…消費者金融で不動産を担保に2,000万円を借りた“年収350万円の22歳・派遣社員”の末路【CFPが解説】

「任意売却」とは?

支店勤務の筆者は聞いた程度にしか知りませんが、不動産担保ローンで借りた人の多くは返済がままならず、最終的には不動産を手放すことになるそうです。

 

多くの場合に採用されるのが、先述の「任意売却」です。

 

通常、支払いができなくなれば「競売」にかけられますが、競売になると高値で売れません。そこで、バンザイをする前に、X社の不動産買取部門が安く買い叩くわけです。具体的には、融資金額の残高くらいです。

 

そして、X社は安く買った不動産を不動産市場にて時価で売ります。そうすれば、それなりに金利で儲け、最終的に不動産売却益も取ることで二重に儲かるわけです。

 

教訓として、一番大事なことは、消費者金融で借りないことだと痛感しました。
 

 

鄭 英哲

株式会社アートリエールコンサルティング