「雇われない生き方」…フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスとサラリーマン それぞれが持ち合わせる「苦悩」

フリーランスとは「雇われない・雇わない」働き方・生き方です。

ちなみに私は長い間フリーランスとして仕事をしています。この道を進んだきっかけは20代半ばに身体を壊したことでした。

外資系コンサルティング会社勤務中に長期入院し、その後も何度も入退院を繰り返しました。病院のベッドで悶々としながら、こんなことになったのは「向いていない仕事をしたからだ」と悟り、「これからは好きな仕事をしよう」と決意、コンサルティング会社を辞めました。転職しようにも入院を繰り返す病弱者を雇ってくれる会社はなく、やむなく独立開業したというわけです。もともと独立開業志望だったこともあり、それは期待たっぷりのスタートでした。

独立後しばらくは事務所を大きくしようと頑張りましたが、残念ながらそれは途中で諦めました。正直に言って、人を雇う重圧に耐えきれなかったからです。自分という人間の「器の小ささ」に落ち込みましたが、受け入れるしかありません。そこでフリーランスを目指したというわけです。

そこから現在に至るまで、「雇われない・雇わない」フリーランスとして仕事をしています。誰かと組んで仕事をすることもありますが、基本は1人です。

苦労の末になんとか好きな仕事で生活できるまでになりましたが、とにかく私の場合は収入が不安定でした。スポット仕事の比率が大きかったため、稼ぐときは稼ぐが、稼げないときはさっぱり。先が見えない薄氷の上を歩く思いで生きてきました。いま振り返っても、よく生きてこられたと思います(マジです)。

最近、同世代のサラリーマンからよく「定年のないフリーランスはいいよな」と言われることが増えました。

彼らからそう見えるのはわかりますが、こちらはずっとサラリーマンをうらやましいと思っていました。毎月安定した給料をもらえるからです。そんな彼らの悩みは「定年までしか働けない」こと。安定した環境で働けるが、いつか職場を追い出されるのがサラリーマンの宿命。

収入は不安定ながら、いつまでも働けるフリーランス。

収入は安定的ながら、定年までしか働けないサラリーマン。

ならばサラリーマンは「定年と同時にフリーランスに変身すればいいのでは?」というのが提案です。

田中 靖浩
作家/公認会計士