便利でおいしい商品が次々と生まれている現代。台所の戸棚を開けると、魅力的な見た目に惹かれ“パケ買い”したまま放置した大量の調味料が並んでいる……という人も多いのではないでしょうか。医学博士・管理栄養士の本多京子氏は、著書『60代からの暮らしはコンパクトがいい』(三笠書房)のなかで1日1日を充実させるために暮らしの“ダウンサイジング”を勧めています。本記事では、NHK『きょうの料理』でもおなじみの本多氏が、誰でもまねできる“簡単万能だし”の作り方を伝授します。
“次”を考えて「手間貯金」をためる
いつも、「次」を考えて行動することが大事ですね。 朝のうちに夕食の下ごしらえをしたあと、パソコンを開け、メールをチェックします。
もちろん、仕事のデスクからはキッチンがよく見えます。パソコンの前にずっと座っていると疲れてしまうので、調べものの合間に掃除機をかけたりするのも、いい運動になっています。
前述の保温調理鍋を使っているおかげで、煮込み料理などをつくりながら仕事をすることはほとんどありませんが、どうしても火にかけなければならない料理のときは、キッチンタイマーを使います。
若い人でも、お鍋を火にかけていたことを忘れて大変なことに……という経験はあると思います。とくに年齢を重ねると、どうしても嗅覚が鈍くなるので、そんなうっかりを防ぐためにも、キッチンタイマーはおすすめです。
キッチンタイマーがない場合は、スマートフォンのタイマーアプリや目覚し時計を使うといいですね。しかも、コンパクトな私の家の場合は、時々チラッと見るだけで、すぐにキッチンの様子がわかりますから、便利で安心です。
本多 京子
医学博士、管理栄養士