「分散投資」で“ラクに・効率的な”投資が可能

長期投資のほかに、もうひとつ、多くの初心者の方におすすめできるものもあります。それが分散投資です。

いま投資に興味を持っているみなさんなら、この言葉を耳にしたことがあるはずです。初めて聞いたという方は、ぜひこの言葉は覚えてください。これも投資の基本中の基本だからです。

とはいえ、実際のところ、分散投資がどうして基本になるのか、よく分からないまま投資をしている人もたくさんいます。そして結果として、分散投資と真逆の「一極集中投資」を続けてしまう人も結構いるのが現実です。ここで一度、「基本中の基本」を確認しておきましょう。

分散投資とは、読んで字のごとく、いろいろな資産に分けて投資をすることです。

世の中には、投資対象となる資産がいろいろあります。当然、それぞれの資産ごとに性格が異なります。「すごく高いリターンが期待できそうだけど高いリスクがありそうな資産」もあれば、「リスクとリターンのどっちも小さそうな資産」もあります。さらに、儲かりそうな時や、損をしそうな時も、それぞれ異なります。

これらの中で、一番儲かりそうなもの「だけを選ぶ」というのが一極集中投資です。これは大変そうですね。どれが今一番儲かりそうなのかを確認するのに手間がかかりそうです。

逆に、いろいろな資産に分けるというのは一見面倒なようにも感じますが、実はどれかだけを選ぶ」という面倒な作業を省いているのです。

出典:『口座開設から銘柄選定・利益確定まで ファイナンシャルプランナーが手取り足取り教える新NISA』(彩図社)より抜粋
[図表2]ひとつだけを選ぶのは大変 出典:『口座開設から銘柄選定・利益確定まで ファイナンシャルプランナーが手取り足取り教える新NISA』(彩図社)より抜粋