ついこの前寝返りをうつようになったと思ったら、今度は突然ハイハイやつかまり立ちが始まるなど、日々成長する我が子の子育てには喜びがいっぱい。しかしその一方で、夜泣きの対応や活発に活動する赤ちゃんのお世話で体力的に辛さを感じている親御さんも多いのではないでしょうか。近ごろでは、そんな子育てに奮闘するパパママの負担を軽減する最新テクノロジー搭載のサービスが続々と登場しています。そこで今回は、子育て世代を救う最新の「ベビーテック」について紹介していきます。
毎日ヘトヘトなパパママに朗報…顔認識でうつ伏せ感知の機能まで!赤ちゃんの子育てを助ける「最新・ベビーテック」 (※写真はイメージです/PIXTA)

そのほか、子育ての負担を軽減するさまざまなサービス

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「子どもの歯磨き」を楽しく習慣づけ!

子どもが少し大きくなると、生活習慣を身につけさせなくてはいけません。しかしまだまだ小さい子どもに習慣をつけさせるのは一筋縄ではいかないものです。

 

歯磨き習慣のサポートには「ポケモンスマイル」が人気。アプリを起動して「ハミガキする」をタップすると、カメラで歯磨きの動きを認識して「むしばきん」を攻撃します。歯磨きでむしばきんを倒すと、捕まっていたポケモンが現れます。上手に歯磨きができればポケモンをゲットできるというゲーム性のあるアプリで、子どもが進んで歯磨きをするようになるでしょう。

 

歯磨きをする時刻のリマインダー機能や、1回の歯磨き時間の設定など、しっかりと習慣をつけられる機能が搭載されているのがただのゲームとは違う点です。

 

[図表10]ポケモンスマイル1(TOP)

 

[図表11]ポケモンスマイル2(歯磨き後)

 

[図表12]ポケモンスマイル3(モンスター一覧画面)

 

[図表13]ポケモンスマイル4(歯磨き設定)

 

「子どものオンライン診療」に特化したアプリが登場

夜間や休日などに子どもが体調を崩し、困ってしまった経験のある親御さんも多いのではないでしょうか。病院が開いている時間であっても、二次感染が心配だったり、ほかに小さな子がいて外出がはばかられたりと通院が困難なケースもあります。そんなときに役立つのがオンライン診療アプリです。

 

子どものオンライン診療に特化したアプリ「キッズドクター」では、チャット相談やビデオ通話でのオンライン診療などが受けられ、症状にあわせた薬の処方が可能。薬は近くの薬局で受け取ることができます。地域は限られますが、アプリから医師を自宅に呼ぶ往診を依頼することも可能。往診費用は診察費のみで、医師の交通費は必要ありません。

 

同じくオンライン診療や往診対応が可能な「みてねコールドクター」は大人の診療もできるため、親が体調不良で周囲に頼れない際にも利用できます。

アプリやおもちゃの活用で現代の生活に合った子育てを

妊娠期から乳幼児、キッズまで衣服やお役立ちグッズを販売する「アカチャンホンポ」は、子育て世代にベビーテックを伝え、体験する機会を提供しています。取り組みの一環として、優れたベビーテック商品やサービスの表彰を実施。

 

2022年は一時保育や一時預かりの保育施設をLINEで検索・予約できるサービス「あすいく」が、2023年にはデジカメやスマホで撮影した写真を保存し、テレビやスマホなどさまざまなデバイスで楽しめるデジタルフォトアルバム「おもいでばこ」が受賞しました。

 

このようにアプリやおもちゃ、サービスとさまざまな分野で発展が目覚ましいベビーテック。共働きが主流になり、働きながらの育児が当たり前の昨今では時間や人的リソースが限られています。効率的かつ安全に育児をこなすにはベビーテックの力を借りるのが賢い選択ではないでしょうか。かつて当然のようにあった「地域で育児」がなかなか叶わない現代は、テクノロジーに頼る育児の時代なのかもしれません。

 

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吉田康介

フリーライター