金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、単身世帯の平均貯金額は約494万円、二人以上世帯の平均貯金額は約526万円となっています。そのようななか、小学校教師であるマコトさん(仮名)は、39歳で貯蓄額7,000万円を達成しました。本記事では、マコトさんが実践した投資術についてFPオフィスAndAsset代表の前田菜緒CFPが解説します。
新卒手取り月19万円だった30代小学校教師「貯蓄額・驚異の7,000万円」のワケ…奨学金返済やコロナショックを歯牙にもかけない〈投資術〉をCFPが解説 (※写真はイメージです/PIXTA)

結婚後は夫婦2人で積み立てを継続…資産形成をスピードアップ

ちょうどそのころマコトさんは結婚し、その際、結婚費用として積み立て資金から150万円を取り崩したそうです。しかし、毎月12万円の積み立てをやめることはありませんでした。同時に、パートナーのマキエさんに積み立て投信を勧めましたそうですが、投資の知識も経験もないマキエさんの答えはもちろんNOです。

 

しかし、その後も何度か自分の実績を見せ、投資の必要性と2人の将来のためであることをあきらめずに説明し、ようやく結婚3年目から夫婦2人で積み立て投資をはじめることに成功しました。積み立て投資をして8年目、すでにマコトさんの資産は996万円が1,700万円まで増えていました。しかし、さらにここから12万円の積み立て額を夫婦2人で20万円に増額させ資産形成をスピードアップさせます。積み立て投資をはじめてちょうど10年目には1,496万円の元本が2,388万円まで増えていました。

 

コロナショックで3,200万円が2,600万円に…

ところが、その1年後に起きたのがコロナショックです。2020年1月には約3,200万円の資産が3月には約2,600万円に一気に落ち込みました。しかし、その後、資産は急回復しコロナショックの1年後には2,016万円が4,400万円に、積み立て投資14年目の2023年現在、2,560万円の元本は7,238万円になりました。

 

資産運用成功の秘訣

マコトさんが資産運用に成功したのは、積み立て運用を続けたことにほかなりません。そして、積み立て運用を続けられる家計状況を作ったことも大きなポイントです。一般的には給料が上がると生活水準も上昇します。しかし、マコトさんは生活水準を上昇させず、積み立て額を上昇させました。もちろん、いまもランチは、ほぼ毎日手作り弁当です。また、結婚後はパートナーに丁寧な説明を行いパートナーのお金も積み立てに回したことも大きな成功のポイントです。

 

資産を一気に作り上げることは不可能です。大きな貯蓄も最初は必ず小さいものです。いかに計画的に地道に続けられるかが成功の鍵を握るのです。マコトさんは、2人目の子が生まれたことをきっかけに、これからマイホーム購入を検討しているようですが、決して高望みすることはありません。そして、これからも積み立て投資を続けるとのことです。

 

 

前田 菜緒

FPオフィスAndAsset

代表