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投資を開始するまでの基本的な流れ
不動産クラウドファンディングは、1万円程度の少額から不動産投資ができるサービスとして注目を集めています。
ただ、まだ新しいサービスということもあり、「なんとなく不安」「どうやって始めればいいのかわからない」という人も多いようです。ここでは不動産クラウドファンディングで投資を開始するまでの基本的な流れをみていきたいと思います。
■口座を開設する
不動産クラウドファンディングで投資を開始するためには、まず利用したい不動産クラウドファンディングのサービス事業者のサイトにアクセスし、「会員登録」を行います。その際、自分のメールアドレスやパスワードなどを入力します。
■本人確認
会員登録が終わると、事業者からメールで、さらに詳しい内容(個人情報など)を登録するためのURLが送られてきます。これは本人確認のためのもので、本人確認に必要な書類を事業者に提出します。
本人確認書類は、「運転免許証」「マイナンバーカード」「健康保険証」「パスポート」「住民票」「在留カード」などが該当します。
本人確認書類の提出は、スマホやPCを利用してオンラインで完結する場合と、郵送で書類を送るケースがあります。
■審査
本人確認書類を提出すると、口座開設の審査が行われます。登録情報に虚偽がないか、反社会的勢力とのつながりがないなどが審査されます。
審査が完了すると、事業者から初回ログイン時に入力が必要な認証キーなどの情報がメールもしくはハガキ封書で送られてきます。
■口座開設の完了
その認証キーを入力すると口座開設が完了。サービスが利用可能となり、事業者が指定する専用の銀行口座に投資資金を入金すると運用が始められます。
一連の申し込みから本人確認、審査、口座開設までオンラインで完了できるサイトもあります。
投資したいクラウドファンディング案件の選定
運用開始の準備が整ったら、投資したい案件を選び、不動産クラウドファンディングをスタートしましょう。
不動産クラウドファンディングの案件は、事業者のサイト上で詳細が把握できるようになっています。物件の住所や築年数、面積、内装の様子など物件や土地の情報が、一般の不動産サイトと同じように案件ごとに細かく開示されています。
この不動産情報を入念に確認することが、不動産クラウドファンディングのリスク対策として重要になります。したがって、開示されている物件情報の量が多いほどリスク回避につなげることができます。
たとえば、物件の住所や築年数がわかれば、公示地価と比べることで物件のだいたいの資産価値を知ることができます。
また、近年増加傾向にあるホテルや民泊などの案件の場合、施設の稼働率や客数、地域性や周辺環境なども確認しておくとよいでしょう。
一方、不動産の種類によっても収益性に差が出ます。マンションやレジデンスなどの居住用不動産はその地域の人口が急減するなど大きな異変が起きない限り一定の需要があり、収益の安定が期待できます。ただし、高い利回りを求めるのは難しいといえるでしょう。
それに対して、ホテルなどの宿泊施設は、景気や今回のコロナ禍など社会情勢の変化に需要が大きく影響を受けます。高い利回りが期待できる半面、旅行需要が冷え込むと、収益性が悪化して利回りが低下する可能性があります。
比較的安定した利回りを求めるのか、ある程度のリスクをとって高利回りを狙うのか、投資を行う際には、不動産の種類も含めて考えることが大切になります。
人気の案件は数秒で募集終了も
不動産クラウドファンディングはまだ新しいサービスということで、投資できる案件が少ないという実状があります。
そのためファンド公開から数秒、数分で案件募集が終了するケースも珍しくありません。特に先着順で募集している案件は争奪戦の様相を呈するほどで、投資したい人は、どの案件がいつ募集開始になるかなど頻繁にチェックし、あらかじめ情報を収集するようにしましょう。その上で口座に入金しておき、募集開始と同時に応募できるよう準備をしておくとよいでしょう。
希望通りのファンドが成立して運用が開始されたら、定期的に分配金が入金されます。分配の回数はファンドによって異なります。
ここまでみてきたように、不動産クラウドファンディングのはじめ方、やり方は簡単です。基本的にオンラインで口座開設の手続きが完了するので、面倒な手間や労力はかかりません。
投資案件選びについても、基本的に不動産クラウドファンディング事業者のサイトに物件の情報が詳しく開示されているので、自分の目でチェックできます。
1万円程度の少額の資金で手軽に行える不動産クラウドファンディングは、不動産投資の初心者にとって始めやすい投資といえるでしょう。
まとめ
不動産クラウドファンディングのはじめ方・やり方についてみてきました。不動産クラウドファンディングの口座開設における手続きはオンラインで完結するため非常にシンプルで、労力や時間を必要としません。
また、案件に投資した後も運用終了まで待つだけでリターンを得られるため、ほとんど手間がかからず、非常に取り組みやすい投資の手法であるといえます。
不動産投資の初心者はまず、不動産クラウドファンディングから始めて投資に慣れることも一つの方法です。
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