オンライン矯正の注意点は?
メリットが多いオンライン矯正ですが、いくつかの注意点もあります。
基本的に自己管理が必要
マウスピース矯正では、その効果はマウスピースの装着時間に影響され、一般的に1日20時間以上の装着が必要だとされています。しかしマウスピースの交換スケジュールは基本的に自己管理であり、うっかり装着や交換を忘れていた、といった事態がオンライン矯正では起きやすくなります。そのため、SNSなどで毎日の装着時間のチェックやマウスピースの交換時期を教えてくれる仕組みを持つものもあります。
適応症例が限られる
オンライン矯正で対応できるのは、基本的に軽〜中程度の歯列矯正です。そのため、歯がきれいに並ぶスペースを確保するために抜歯が必要なケースや、歯のねじれが強い、歯を大きく移動させる必要がある、骨格的な不整が大きい、などの場合にはオンライン矯正では対応できないことがほとんどです。
対応する歯科医院が少ない
先に書いた通り、オンライン矯正といえども初回には実際に歯科医院を訪れて、口の中のチェックやデジタルスキャナーによる歯型の採取などの診察を受ける必要があります。しかし、それらはどこの歯科医院でも受けられるわけではありません。現在、対応している提携の歯科医院は、どの業者でも都内や関西などに数える程度。遠方に住んでいる人にはハードルが高く、今後のサービス拡大に期待がかかります。
冒頭でも述べたように、歯並びを整えることには見た目を良くすることはもちろん、健康維持にも寄与するなど、メリットは少なくありません。そして、オンライン矯正は、ここまで見てきたようにいくつかの注意点があるものの、これまでハードルの高さを感じさせた歯列矯正を、かなり身近なものにしてくれるといえるでしょう。