年末の風物詩の1つとしてジャンボ宝くじはすっかり定着している。今年も最高当せん金は1等前後賞合わせて10億円。昨年までと同様の一攫千金のチャンスだ。しかし、細かい点では変更となった部分もある。変更された点をみながら、今年はどう狙うべきか、ニッセイ基礎研究所の篠原拓也氏が解説します
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ドキドキ感とワクワク感をどう味わうか
まとめると、今年の年末ジャンボ宝くじには、「一攫千金狙いを中心に据えながら、当せん金1万円も当てたい」という年末ジャンボと、「100万円以上の当せんの確率を高めたい」という年末ジャンボミニの、2種類の宝くじが用意されているということだ。
この2種類の宝くじに対して、いろいろな買い方が考えられる。
「年末ジャンボを連番で3枚だけ買って10億円を目指す」といった、一心不乱に頂点だけを目指す買い方は、シンプルでとても潔いといえるだろう。
「どうせ、そう簡単に高額当せんなんて起こらないから、年末ジャンボミニをOO枚だけ買って、100万円に狙いを絞ろう」という買い方は、今年のジャンボミニの変更内容を熟知しており、非常にクレバーといえるかもしれない。
「今年は、XXという方針のもとで、年末ジャンボを口口枚、年末ジャンボミニをOO枚買うことにした」と、買い揃えのための自分なりの方針を編み出してみるのもよいだろう。
くじの買い方は人それぞれだ。これが正解といえるものはない。ただ、このようにいろいろ考えてくじを買うところから、すでに宝くじの楽しさは始まっているといえる。
今年の宝くじの発売期間は12月23日までで、時間はまだたっぷりある。くじを買ったあとは、抽せん日(大晦日)まで、いろいろ夢想して、ドキドキ感やワクワク感を存分に味わう。そうすることで、慌ただしい年の瀬を楽しく過ごすことができれば、すでに宝くじの効用を十分に得たことになるだろう。