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アメリカ株は、国内のネット証券に口座を開けば、簡単に取引ができます。1株単位での取引なので、アップルやマイクロソフトといった世界的な大企業でも数万円程度で購入することが可能です。
この記事では、アメリカ株のおすすめ銘柄と、取引できるおすすめの証券会社を紹介します。
1. アメリカ株の魅力
アメリカ株の魅力について解説します。
1.1. 連続増配している企業が多い
アメリカには、株主還元を重視していて、配当を四半期ごと(年4回)支払う企業も多くあります。
また、毎年配当金を増額する「連続増配」を行う企業も多く、なかにはプロクター・アンド・ギャンブル(PG)やコカ・コーラ(KO)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)など、50年以上連続増配している企業もあります。
1.2. 自社株買いも積極的
世界中から投資資金を集めるアメリカ企業は、株主から厳しいプレッシャーを受けています。そのため、株主への利益還元に積極的です。
株主還元には、大きく分けて「配当」と「自社株買い」があります。日本には「株主優待」という株主還元制度がありますが、アメリカ企業にはそのような制度はありません。その代わり、アメリカ企業は自社株買いを積極的に行なっています。ただし、一番の目的は、株式を買い集めることではありません。株主への利益配分を増やすためです。
企業が自社株買いをして消却すると、発行済み株式数は減少します。会社の利益総額が変わらなければ、1株当たりの利益が増えることになり、企業価値の向上につながるのです。
1.3. 過去30年間で大きく上昇している
NYダウは、過去30年間で大きく上昇してきました。1992年7月と2022年7月末のNYダウと日経平均株価の終値を比べてみましょう。
1992年7月末 |
2022年7月末 |
|
NYダウ |
3,393.78ドル |
32,845.14ドル |
日経平均株価 |
15,910円 |
27,801.57円 |
日経平均株価は30年間で1.74倍しか上昇していませんが、NYダウは10倍近くまで上昇しています。
アメリカの株式市場は、2001年のITバブル崩壊や2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックなど、過去30年の間に何度も急激な下落を経験しました。しかし、こうして振り返ってみると、「〇〇ショック」と呼ばれる危機があっても、数年で元の価格に戻り、そのあと、再び史上最高値を更新しています。
今後もこの流れが続くとは限りませんが、長期上昇トレンドを維持しているアメリカ株式市場は、今後も市場参加者が注目する市場の1つであり続けることが予想されます。
1.4. 世界的な大企業が多い
世界の時価総額ランキングを見ると、アメリカ企業がほとんどです。マイクロソフトやアップルといった企業は、魅力的な製品・サービスで世界を席巻し、NYダウなど市場全体の指数を上回るペースで株価が上昇しています。
2022年7月末時点における世界の時価総額ランキングは、以下の通りです。
順位 |
銘柄 |
国 |
時価総額 |
業種 |
1 |
アップル |
米国 |
2,546,738 |
電子技術 |
2 |
サウジアラムコ |
サウジアラビア |
2,325,346 |
エネルギー資源 |
3 |
マイクロソフト |
米国 |
2,067,280 |
技術サービス |
4 |
アルファベットA |
米国 |
1,506,596 |
技術サービス |
5 |
アマゾン・ドット・コム |
米国 |
1,244,127 |
小売業 |
6 |
テスラ |
米国 |
873,366 |
耐久消費財 |
7 |
バークシャーハザウェイB |
米国 |
649,141 |
金融 |
8 |
ユナイテッドヘルス |
米国 |
508,011 |
医療サービス |
9 |
J&J |
米国 |
458,390 |
医療技術 |
10 |
エヌビディア |
米国 |
449,600 |
電子技術 |
1.5. 少額で取引できる
日本株と比較すると、アメリカ株は少額で取引できるのも魅力です。なぜなら、日本株は100株単位でしか購入できないのに対して、多くのアメリカ株は1株単位で購入できるからです。
たとえば、日本の時価総額トップのトヨタ自動車(7203)の株価は1,963円です(2022年9月26日終値)。最低単位の100株を購入するには、
1,963円×100株=19万6,300円
の資金が必要です(手数料等は考慮せず)。
一方、米国で時価総額トップのアップルの株価は150.43ドルです(2022年9月23日終値)。最低単位の1株を購入するには、1ドル=145円で計算すると、
150.43ドル×1株×145円=約21,812円
の資金が必要で、トヨタ自動車の10分の1程度で済むことになります。
2. アメリカ株のおすすめ銘柄を5つ紹介
アメリカ株のおすすめ銘柄は、以下の5つです。
銘柄 |
シンボル |
株価 (2022年9月23日終値) |
アップル |
AAPL |
150.43ドル |
エヌビディア |
NVDA |
125.16ドル |
マイクロソフト |
MSFT |
237.92ドル |
AT&T |
T |
16.01ドル |
コカ・コーラ |
KO |
58.60ドル |
それぞれ解説します。
2.1. アップル(AAPL)
アップル(AAPL)は、その製品群やサービスにおいて、日本人にもファンが多い企業です。
自社工場を持たず、企画・設計・販売に特化した「ファブレス企業」です。そのため、減価償却費が少なく、利益率の高さが特徴です。また、工場を持たないため、設備投資を抑えることができ、キャッシュフローが潤沢です。
2.2. エヌビディア(NVDA)
エヌビディアは、主にゲーム用PCに使用される高性能GPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)を提供する企業です。その半導体技術は非常に有望で、成長が期待できる銘柄でもあります。
2.3. マイクロソフト(MSFT)
プライベートではアップルのiOSユーザーでも、仕事ではWindowsを使うという方も多いのではないでしょうか?
マイクロソフトのOS(Windows)は世界中のPCで使われており、WordやExcelも世界的に大きなシェアを持っています。スマートフォンやタブレット端末が全盛ですが、仕事場でPCを超える入力デバイスは他になく、Windowsの牙城は揺るぎないものがあります。
Officeシリーズなどを含めると、全世界で10億人以上のユーザーがいます。ライバルがいないわけではありませんが、Windowsは事実上のビジネスインフラ企業となっており、その基盤は容易に揺らぐことはありません。
2.4. AT&T(T)
AT&Tは、米国最大の携帯電話会社。携帯通信事業を中心にしながら、衛星テレビ事業を展開しています。それだけでなく、グループの一員としてワーナー・メディアも所有しています。
AT&Tは高配当銘柄(約6%)として有名で、安定したインカムゲインを求める方におすすめです。
2.5. コカ・コーラ(KO)
コカ・コーラは、炭酸飲料の「コカ・コーラ」で日本でも有名な飲料メーカーです。
また、高配当銘柄(約3%)としても人気があり、50期以上連続で増配している「配当貴族銘柄」としても有名です。
3. アメリカ株の取引におすすめの国内証券会社
アメリカ株の取引におすすめの国内証券会社は、次の3社です。
3.1. SBI証券
SBI証券では、アメリカ株を6,000銘柄以上取り扱っています。取引手数料は、約定代金の0.495%(税込)で、最低手数料0ドル、上限22ドル(税込)となっています。
SBI証券では、アメリカ株取引を始めやすいように、各種手数料0円など業界最安値水準の手数料を設定。たとえば、 総合口座開設月の翌月末までの最大2ヵ月間、通常の成行注文の手数料を0にして、アメリカ株に投資することもできるのです。
また、通常時でも以下のような特典があります。
- 厳選米国ETF「SBI ETFセレクション」が買付手数料0ドル(インターネットコース)
- 住信SBIネット銀行からの外貨入出金手数料0円
- NISA口座でのアメリカ株式ETFの買付手数料0ドル
3.2. 楽天証券
楽天証券のアメリカ株の手数料も、以下のように業界最低水準です。
約定代金 |
手数料 |
2.22米ドル以下 |
0円 |
2.22米ドル~4,444.45米ドル未満 |
約定代金の0.495%(税込) |
4,444.45米ドル |
22米ドル(税込) |
さらに、取引手数料の1%(大口優遇なら2%)がポイントバックされるというメリットもあります。
そして、取引スタイルに合わせて米ドル決済と日本円決済を選ぶことができます。円決済は、日本円の買付余力でアメリカ株を購入できるため、為替取引の必要がなく、取引チャンスを逃しにくいというメリットがあります。
3.3. マネックス証券
マネックス証券では、アメリカ株式を0.495%(税込)の売買手数料で取引できます(最低0米ドル~上限22米ドル)。 そして、顧客の要望に応えて、取扱銘柄を随時追加。時間外取引も可能で、逆指値注文やトレールストップ注文も利用できます。
また、アメリカ株専用のスマートフォンアプリ、銘柄分析ツール、レポート、セミナーなども利用できます。