投資信託の仕組み・投資対象・アクティブ型とインデックス型の違い、分配金について初心者にもわかりやすく解説します。また、投資信託の4つのリスクやメリットについても解説。さらに、つみたてNISA制度をおすすめする理由も説明します。
投資信託とは?リスクやメリット、積立投資についても解説 (※画像はイメージです/PIXTA)

投資にはさまざまな投資対象があります。投資初心者には、つみたてNISAでの運用が可能な「投資信託」がおすすめです。この記事では、投資信託の基本的な内容について解説します。

1. 投資信託とは?
1.1. 投資信託の仕組み
1.2. 投資対象(株・債券・不動産)
1.3. アクティブ型とインデックス型
1.4. 分配金について
2. 投資信託の4つのリスク
2.1. 価格変動リスク
2.2. 為替変動リスク
2.3. 信用リスク
2.4. 金利変動リスク
3. 投資信託のメリット
3.1. 少額・分散投資が可能
3.2. 専門家に投資判断を委ねることができる
4. 投資信託は積立投資がおすすめ

1. 投資信託とは?

(※画像はイメージです/PIXTA)
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まず、投資信託の仕組みや投資対象について説明します。

 

1.1. 投資信託の仕組み

投資信託は、複数の投資家から集めた資金を投資のプロ(ファンドマネージャー)に運用を委託して投資ができます。投資家は購入するファンドを選ぶだけで、自分で運用をする必要がありません。

 

1.2. 投資対象(株・債券・不動産)

投資信託の投資対象は、株・債権・不動産などです。日本だけではなく、世界中の投資商品を対象にしたファンドもあります。また、株式と債券でバランスよく構成された投資信託もあるので、ご自身のリスク許容や目的に合わせて選びましょう。

 

1.3. アクティブ型とインデックス型

投資信託には「アクティブ型」と「インデックス型」の2種類の運用方法があります。

 

ベンチマークとする指数を上回ることを目指して運用するのがアクティブファンドです。ファンドマネージャーが投資方針や構成銘柄を決めるので運用コストがかかって手数料が高くなりがちですが、上手くいけば指数を上回るパフォーマンスが得られます。

 

一方のインデックス型投資信託は、日経平均やS&P500といった指数に連動する投資信託です。指数連動なので短期間に大きな利益を得ることは難しいですが、アクティブ型に比べると運用コストがかからないので手数料を抑えられるメリットがあります。

 

1.4. 分配金について

投資信託のなかには、収益の一部を「分配金」という形で投資家に還元するファンドもあります。

 

この分配金には、普通分配金と特別分配金の2種類があります。

 

普通分配金は、購入時より基準価格が上がったケースで、利益の範囲から分配金が支払われる場合の呼び方です。利益から支払われるので、課税対象になります。

 

特別分配金は、購入時より値上がりしていないまたは下がった場合に資産から切り崩して支払われるケースの呼び方です。特別分配金は非課税です。

2. 投資信託の4つのリスク

(※画像はイメージです/PIXTA)
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ここでは、投資信託の4つのリスクについてお伝えします。

 

2.1. 価格変動リスク

投資信託は株式のように市場が開いている時間はずっと動いているわけではなく、1日1回価格が決まるだけです。自分が購入したときより基準価格が下がると、元本割れのリスクがある点は理解しておきましょう。

 

2.2. 為替変動リスク

海外株式や債券に投資するファンドを選ぶ場合、株価や債券の変動だけではなく為替の変動の影響も受けます。

 

2.3. 信用リスク

投資信託に組み込まれた企業が倒産したり、債券を発行する国がデフォルトしたりすると基準価格が下落する要因となります。

 

2.4. 金利変動リスク

金利が上がると、株価や債券価格が下がることが多いです。実際に2022年に入ってから、欧州がインフレ抑制のために利上げをした影響で株価は低迷しています。株価が下がれば、その株式を組み込んだ投資信託の基準価格も下がります。

3. 投資信託のメリット

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

投資信託で運用するメリットについて説明します。

 

3.1. 少額・分散投資が可能

投資信託は、少額から投資できるのが魅力です。

 

たとえば、ソニーグループに株式投資をしようと思うと、2022年8月17日の終値で1株11,960円なので、100株だと100万円以上必要になります。また、リスク分散のためにソニーグループ以外にも投資しようとするとさらにお金を準備しなくてはいけません。

 

しかし、ソニーグループを含めた株式を組み込んだ投資信託に投資する場合は100円もしくは1,000円から投資が可能です。レオス・キャピタルワークスの人気ファンド「ひふみプラス」なら、ソニーグループをはじめ、オリエンタルランド、東京海上ホールディングス、三菱UFJホールディングス、トヨタ自動車など日本を代表する優良企業にバランスよく投資できます。

 

3.2. 専門家に投資判断を委ねることができる

株式投資を行う場合、自分で投資先の財務状況を確認したり、将来性を検証したりする必要があります。投資後も、株価の変動に備えて、会社の発表や決算をチェックしなければいけません。

 

一方、投資信託は投資するファンドを決めたら運用は専門家に任せることができます。投資信託は、仕事が忙しい人や、投資知識が乏しい人にとって運用しやすい投資商品といえます。

4. 投資信託は積立投資がおすすめ

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

投資信託は、積立投資との相性がよい投資商品です。

 

積立投資は、毎月同じ金額を自動的に積み立てることができるので手間がかかりません。また、一度に投資すると高値掴みする可能性がありますが、時期をずらして投資することで高値掴みのリスクを分散できます。利益も再投資することで、雪だるま式に資産が増える複利の恩恵を受けることも可能です。

 

そして、投資信託での運用を基本としているのが「つみたてNISA」。つみたてNISAは年間40万円まで投資が可能で、利益にかかる税金が非課税になるお得な制度です。月々100円から積み立てできるネット証券もあるので、特に初心者におすすめです。