米住宅市場に波紋…「建設費の高騰」「ローン金利上昇」の実情 (※画像はイメージです/PIXTA)

現在米国では、住宅価格が上昇し、賃貸需要が非常に高まっています。要因としては、建設費の高騰や、ローン金利の上昇などが考えられますが、それぞれ原因は何なのでしょうか。オープンハウスのウェルス・マネジメント事業部が解説します。

全米で「住宅建設資材」の価格が高騰中

全米で住宅建設費が高騰しています。建設業者団体によると、住宅建設費全体では前年比21%の上昇、高騰が著しい鉄鋼製品では113%上昇。その他の資材も、ソフトウッド材26%、コンクリート9%、石膏23%、外装塗料30%と軒並み上昇しています。

 

価格高騰の原因は、サプライチェーンの悪化。

 

NAHB(全米住宅建設業者協会)会長のジェリー・コンター氏は「生産の混乱は深刻な状況で、多くの建設業者がキャビネット、ガレージドア、カウンタートップ、家電製品を受け取るのに数ヵ月待っている」と述べました。

 

このような納品の遅れは、建築コストを引き上げ、住宅購入希望者を市場から締め出しています。住宅購入者はすでに金利の上昇と戦っており、人気の高い30年固定型住宅ローンの平均金利は4%を越え、1年前に比べ1ポイント以上大きく上昇しています。

 

金利の上昇に加え、住宅価格の上昇もあり、購入に踏み切れない人もいます。そのため、現在は賃貸需要が非常に高まっています。

 

こうした状況から、建設業界への信頼感は低下傾向にあります。NAHBが2月に発表したウェルズ・ファーゴ住宅市場指数では、一戸建て新築住宅市場に対する建設業者の信頼感が1ポイント低下、82ポイントになりました。これは2か月連続の低下です。

15年固定、30年固定など…住宅ローン金利の上昇続く

15年固定、30年固定など様々な住宅ローン金利が、パンデミック前以来の高水準で上昇を続けています。

 

年初までの住宅ローン金利は歴史的な低水準にあり、これから住宅を購入する人にとっては、固定金利を固定する好機でしたが、今や状況は一変しました。金利はすでに高水準にあり、今後もさらに上昇し続けることが予想されます。

 

住宅を購入する場合は、複数の金融機関に相談し少しでも有利な条件を取り付ける必要があります。

 

2022年2月15日時点の30年固定金利住宅ローンの平均金利は4.2%で、わずか1週間前と比較して37ベーシスポイントの上昇となりました(1ベーシスポイントが0.01%に相当)。

 

15年固定型住宅ローンの平均金利は3.51%で、先週比で23ベーシスポイント上昇しています。30年固定の住宅ローンと比べ、融資額と金利が同じ15年固定の住宅ローンは、毎月の支払額が大きくなりますが、通常、低金利になり、住宅ローンの返済が早くなるため、トータルで支払う利息も少なくなるといった利点があります。

 

2022年は低金利の住宅ローンで幕を開けましたが、最近は上昇傾向にあります。その要因はインフレ率の上昇と経済の成長です。とはいえ、金利は常にさまざまな要因で上下する可能性があります。

 

オミクロン株の流行により、12月から新年にかけては比較的低い金利の状態がつづきました。2022年は、特にFRB(連邦準備制度理事会)が債権購入額を減らし、金利を引き上げることを決定したため、金利は上昇すると予想されています。

東証一部に上場しているオープンハウスでは、自社グループが一環となり、物件の見極め、融資・購入から管理まで、オープンハウスにしかできないワンストップサービスをご提供いたします。

オープンハウス主催!アメリカ不動産投資セミナーはこちら

著者紹介

連載「勝つ」ために知っておくべき「アメリカ不動産投資」の基礎知識

本記事は、富裕層のためのウェブマガジン「賢者の投資術」(Powerd by OPEN HOUSE)にて公開されたコラムを、GGO編集部にて再編集したものです。

TOPへ