先日、発表された国勢調査の確定値では、65歳以上の高齢者の数が過去最多を記録。そのうち1人暮らしの高齢者も過去最高を更新しました。いわゆる「独居老人」のリスクに備えて、単身者がマイホームを購入するという選択は有効でしょうか。みていきましょう。
「一生おひとり様」を決意した単身者…「老後を見据えてマイホーム購入」はありか、なしか? (※写真はイメージです/PIXTA)

【関連記事】「100歳超えの割合が多い」都道府県ランキング

65歳以上の1人暮らしの高齢者…全国で671万6,806人

総務省『令和2年国勢調査』によると、日本の総人口は1億2,614万人。そのうち65歳以上の高齢者は3,533万5,805人で、高齢者率は28.01%。また世帯数は5,583万0,154世帯で、そのうち65歳以上の単身世帯は671万6,806世帯。総世帯数に占める割合は12.03%でした。

 

一人暮らしの高齢者世帯を指すワード「独居老人」。ずいぶんと浸透しましたが、社会問題を語る際によく使われる印象があるのではないでしょうか。アクティブに老後を楽しんでいるのであれば、65歳以上の単身者であっても何も問題ではないのですが、地域社会から孤立し、最悪、孤独死をしてしまう、というケースが増え、問題視されています。

 

高齢者世帯のデータについて、まずは都道府県別にみていきましょう。「高齢化率」が最も高いのは「秋田県」で37.27%。一方で最も低いのは「東京都」で22.12%です。

 

【都道府県別「高齢化率」】

1位「秋田県」37.27%

2位「高知県」34.96%

3位「山口県」34.27%

4位「島根県」33.96%

5位「山形県」33.67%

***********

43位「滋賀県」25.84%

44位「神奈川県」24.99%

45位「愛知県」24.72%

46位「沖縄県」22.13%

47位「東京都」22.12%

 

出所:総務省『令和2年国勢調査』より作成

 

続いて単身高齢者の人数が多いのは「東京都」で81万1,408人。続いて「大阪府」で56万7,399人。「神奈川県」45万9,724人、「北海道」36万1,735人、「埼玉県」33万2,963人と続きます。

 

一方、総世帯数に対する割合でみていくと、全国平均は12.03%。都道府県別にみていくと、最も単身高齢者世帯の割合が高いのは「高知県」で17.75%。「鹿児島県」16.34%、「和歌山県」16.33%、「山口県」15.73%、「宮崎県」15.03%と続きます。

 

【都道府県別「単身高齢者率」】

1位「高知県」17.75%

2位「鹿児島県」16.34%

3位「和歌山県」16.33%

4位「山口県」15.73%

5位「宮崎県」15.03%

***********

43位「茨城県」10.61%

44位「埼玉県」10.53%

45位「愛知県」10.00%

46位「宮城県」9.90%

47位「滋賀県」9.39%

 

出所:総務省『令和2年国勢調査』より作成