資産形成の第一歩は家計を知ることから。今回焦点をあてるのは「クリスマス」。クリスマスプレゼントの定番の玩具の傾向と、「クリスマスケーキ」の消費額の傾向をみていきましょう。
都道府県別ランキング…日本で一番「クリスマスケーキに奮発する県」は「富山県」 (※写真はイメージです/PIXTA)

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巣ごもりでパズル人気が拡大…「鬼滅の刃」は玩具でも存在感を発揮

2021年もいよいよ残すところわずか。そして明日はクリスマス。子どもたちへのプレゼントの用意は万全でしょうか。昨年に続き、今年も何かと子どもたちに我慢させることが多かった1年ですから、サンタクロースからのプレゼントは奮発、という家庭も多いのではないでしょうか。

 

プレゼントの本命は玩具。一般社団法人日本玩具協会によると、2020年度の国内玩具市場規模は、上代価格(希望小売価格)ベースで8,268億円。前年比101.5%でした。過去20年で3番目の規模だとか。

 

主要10品目で最も伸びたのは2020年度に最も伸びたのは「ジグソーパズル」で158.7%。コロナ禍のイエナカ需要で大きく伸びました。続くのが「ハイテク系トレンドトイ」で124.9%。多くがキャラクターとともに楽しめる、小学校の基礎科目やプログラミングが楽しめる玩具だったとか。コロナ禍でタブレットなどのツールが小学生でも必需品になりましたが、玩具の世界でも急拡大したカタチです。

 

【2020年「玩具主要10品目」の市場規模】

①「ゲーム」 19,246百万円(117.3%)

※一般ゲーム(含 ミニ電子ゲーム)、立体パズル、 その他(含 パーティ、ジョーク、手品)

②「カードゲーム・トレーディングカード」122,240百万円(107.9%)

③「ジグソーパズル」17,888百万円(158.7%)

④「ハイテク系トレンドトイ」6,488百万円(124.9%)

※インタラクティブトイ、ロボット、カメラ、アプリ系

⑤「キャラクター」67,690百万円(83.7%)

⑥「のりもの玩具」42,903百万円(82.7%)

⑦「ドール、ままごと」38,765百万円(85.7%)

⑧「ぬいぐるみ」26,063百万円(97.5%)

⑨「知育・教育」129,694百万円(105.3%)

⑩「季節商品」51,265百万円(107.3%)

※玩具花火、サマートイ・サマーグッズ、小物玩具、スポーツ トイ、スポーツ用品、アウトドア

 

出所:一般社団法人日本玩具協会

 

キャラクターものでは『鬼滅の刃』の貢献が最も大きいとか。そのほか映画のヒットも記憶に新しい『すみっコぐらし』のキャラクターものも好調でした。

 

一方でキャラクター玩具やドールなどは苦戦。これは春先の緊急事態宣言により番組スタート時の放映が中断。休業するキャラクターショップも大きかったのではと分析しています。

 

またクリスマスプレゼントの定番でもあるゲームソフト。2020年はNintendo Switchソフト『あつまれ どうぶつの森』が大ヒット。任天堂の決算資料によると、国内外で2,085万本も売り上げたといいます。ただゲームソフト市場はスマホをはじめとしたスマートデバイス用のゲームアプリが伸びる一方で、パッケージゲームは減少傾向。市場の過渡期を迎えているといえます。