英国で開催されてい「国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)」。環境への意識が高まっているなか、日本はどれほど温暖化に影響を与え、どれほど“エコ”が進んでいる国なのでしょうか。国際エネルギー機関の資料などから紐解いていきます。
「再生エネルギー発電量」世界ランキング…第1位に輝く意外な国 (※写真はイメージです/PIXTA)

世界で「再生可能エネルギー」の発電量が最も多い国は?

日本では世界のトップ10にランクインするほど二酸化炭素を排出する国であり、また家庭からの排出量も同じくトップ10にランクインするほど。想像もできないほどの上の人たちが話し合っている温暖化対策ではありますが、私たちが果たすべき役割が大きいといえるでしょう。

 

主に化石燃料の消費によって排出される温室効果ガスですが、その削減に効果的とされているのが、再生可能エネルギーです。昨今、至る所で見かける太陽光パネルも、まさに再生可能エネルギーです。太陽光、風力、波力・潮力、流水・潮汐、地熱、バイオマス……実に多岐に渡ります。

 

その発電量が最も多いのはどこなのでしょうか。環境先進国の多いヨーロッパの国とイメージするかもしれませんが、実は圧倒的に「中国」。「日本」は世界で第6位にランクインします。

 

世界「再生可能エネルギー発電量」上位10】

1位「中国」183,098千トン

2位「米国」117,038千トン

3位「ドイツ」49,296千トン

4位「インド」32,077千トン

5位「イギリス」27,115千トン

6位「日本」26,640千トン

7位「ブラジル」25,528千トン

8位「スペイン」17,081千トン

9位「イタリア」14,915千トン

10位「フランス」13,635千トン

 

出所:出所:ブリティッシュ石油2020年調べ

※数値は石油に換算したもの

 

「中国」がずば抜けて発電量が多いのが太陽光発電。第2位の「米国」の3.4倍もの電気を太陽光で発電しています。ちなみに「日本」は世界第3位です。

 

【世界「太陽光発電量」上位10】

1位「中国」253,834メガワット

2位「米国」73,814メガワット

3位「日本」67,000メガワット

4位「ドイツ」53,781メガワット

5位「インド」38,983メガワット

6位「イタリア」21,594メガワット

7位「オーストラリア」17,625メガワット

8位「ベトナム」16,504メガワット

9位「韓国」14,575メガワット

10位「イギリス」13,563メガワット

 

出所:出所:ブリティッシュ石油2020年調べ

ガソリン価格10週連続値上げ…エコへの転換が家計を助ける!?

資源エネルギー庁『給油所小売価格調査』によると、11月8日現在、レギュラーガソリンの価格は1リットル当たり169.0円で10週連続の値上がりを記録しました。上がり幅は落ち着いてきた感がありますが、ガソリンスタンドの近くを通りたびに、「ガソリン、高っ!」と驚きの声をあげる人も多いのではないでしょうか。

 

もちろん高くなっているのはガソリンだけではなく、これから寒くなる冬、北国には欠かせない「灯油」ももちろん高騰しています。

 

資源の乏しい日本では、たびたび原油価格高騰が私たちの生活までも脅かします。家庭の“エネルギー転換”を考えてみるのも、温暖化対策であり、ひとつの生活防衛のカタチかもしれません。