英国で開催されてい「国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)」。環境への意識が高まっているなか、日本はどれほど温暖化に影響を与え、どれほど“エコ”が進んでいる国なのでしょうか。国際エネルギー機関の資料などから紐解いていきます。
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「日本」は世界で5本の指に入る「二酸化炭素排出国」

英国・グラスゴーで開催されている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)。なにかと対立している米国と中国が共同宣言を発表するなど、ニュースで目にすることも多いのではないでしょうか。

 

そもそも「気候変動に関する国際連合枠組条約」は、1992年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された、環境と開発に関する国際連合会議(UNCED)で決められた国際的な環境条約で1994年3月21日に発効されました。「気候変動枠組条約」とか、「地球温暖化防止条約」と呼ばれることもあります。

 

条約の目的は温暖化の要因となっている大気中の温室効果ガスの削減。温室効果ガスに該当するものには色々ありますが、そのなかで最も知られているのは二酸化炭素ではないでしょうか。

 

国際エネルギー機関によると、世界で最も二酸化酸を排出しているのは、人口が最も多い中国。続いて「米国」、「インド」、「ロシア」と続き、日本は世界第5位の二酸化炭素排出国です。

 

【世界「二酸化炭素排出量」上位10】

1位「中国」9,985.31百万トン

2位「米国」4,821.30百万トン

3位「インド」2,371.89百万トン

4位「ロシア」1,652.10百万トン

5位「日本」1,065.85百万トン

6位「ドイツ」653.90百万トン

7位「インドネシア」596.30百万トン

8位「韓国」590.72百万トン

9位「イラン」588.65百万トン

10位「カナダ」579.62百万トン

 

出所:国際エネルギー機関2019年調べ

 

ランキングから分かる通り、先進国のほか、人口が多い国で排出量は多くなる傾向にあります。二酸化炭素が排出されるものとしては、発電や輸送、工場などありますが、私たちの生活から排出される二酸化炭素はどれほどのものなのでしょうか。同じく国際エネルギー機関のデータを紐解いていくと、やはり1位は「中国」、そして「米国」と続きますが、その差は総排出量ほどではありません。また日本は第8位にランクインします。

 

【世界「家庭における二酸化炭素排出量」上位10】

1位「中国」370.35百万トン

2位「米国」326.83百万トン

3位「ロシア」200.49百万トン

4位「インド」126.51百万トン

5位「イラン」111.94百万トン

6位「ドイツ」92.98百万トン

7位「イギリス」66.42百万トン

8位「日本」53.24百万トン

9位「イタリア」45.88百万トン

10位「カナダ」43.03 百万トン

 

出所:国際エネルギー機関2019年調べ