京都府の住宅地地価…上昇率で注目のエリアは?
地価でみると京都市の独占状態でしたが、前年との変動率はどうでしょうか。
まず、前年度比で上昇したエリアはベスト100中26。そのほかの74エリアは前年度比変わらずでした。
また、前年度比で上昇した26エリアのうち、京都市は20、京都市外で上昇したエリアは6となっています。
そのようななか、トップは「京都市左京区岡崎円勝寺町91番」で、前年比3.1%増。京都市左京区の南部に位置し、北側には浄土寺、東には南禅寺などと接しており、平安時代に法勝寺等、六勝寺と総称される6か寺の大寺が建立された歴史のある地域です。
また、中心地へのアクセスは良好でありながらも、自然が多く、生垣や築地塀が続く邸宅が立ち並んでおり、落ち着いた雰囲気の町並みであることも、左京区岡崎エリアの魅力といえるでしょう。
京都府はコロナ禍によりこれまで地価の上昇をけん引していた観光業が打撃を受け、地価の上昇幅が縮小しました。
そのようななか、上昇率のランキングをみてみると、トップ10のうち半分は京都市以外です。また。京都市内においても、中心地から少し離れた住宅地が上昇しているようにみえます。
【京都府住宅地の地価対前年変動率ベスト10(住宅地)】
1位 京都府 京都市左京区岡崎円勝寺町91番48(3.10%)
2位 京都府 長岡京市開田4-15-2(2.00%)
3位 京都府 京都市上京区室町通下立売上る勘解由小路町156番(1.60%)
4位 京都府 長岡京市天神1-23-4(1.30%)
5位 京都府 長岡京市調子1-11-7(1.10%)
6位 京都府 向日市寺戸町山縄手11番30(0.90%)
7位 京都府 久世郡久御山町栄3丁目1番88(0.90%)
8位 京都府 京都市上京区上長者町通西洞院西入有春町175番2(0.90%)
9位 京都府 京都市上京区千本通二条下る東入主税町1082番(0.80%)
9位 京都府 京都市下京区朱雀正会町7番11外(0.80%)
出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より
(かっこ)内は対前年変動比
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京都市内では宿泊施設の供給が需要に追いつき、「お宿バブル」とも言われた急激な地価高騰は一服しています。ワクチンの普及が進み、新型コロナウイルスの新規感染者数が落ち着きをみせるなか、観光業が再び京都府の地価上昇をけん引できるか注目されます。