【関連記事】北海道の地価ランキング…上昇率で存在感を示す「札幌」以外の町
コロナは痛手も、府都・京都市が地価ランキングを独占
京都府の2021年最新の公示地価を見ていくと、地価公示価格平均値は86万6182円 /坪で、全国では東京都、大阪府に次いで3位。ただ、地価の前年度比は、コロナ禍で訪日外国人観光客が激減したことなどもあり、京都府は前年比0.86%下落し、全国地価上昇ランキングでは28位となりました。
そのようななか、2021年、京都府で最も地価が高かったのが、「京都府京都市下京区四条通寺町東入2丁目」。百貨店や有名店舗が立ち並ぶ、阪急「河原町駅」前の中心的な商業地域でした。
東入2丁目は京都髙島屋や有名な海外ブランドの旗艦店が並ぶ一等地であり、訪日外国人観光客の増加に伴い地価が上昇。上昇率はコロナ禍の影響で前年比下落したものの、公示地価は10年前から2.57倍まで上昇しており、京都府内の公示地価最高値を維持しています。
総務省の国勢調査によると、2020年10月1日時点で京都市の人口は146万4890人。京都府の人口の6割近くを抱える大都市です。
京都市の中心地といえば、中京区です。なかでも四条河原町は京都市有数の繁華街。また、鴨川を挟んで東側の祇園四条は花街として栄え、例年数多くの観光客が集まります。
用途地域を住宅地に絞って見ていきましょう。最も平米単価が高かったのは「京都府京都市上京区室町通下立売上る勘解由小路町」。京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」駅南口から徒歩6分ほど。京都御所と京都府庁に挟まれた、閑静な住宅街です。
京都市上京区は京都御所のほか、京都府庁や京都府警本部といった府の中枢機関があります。また、同志社など4つの大学があつまるなど教育環境にも優れていることから、住宅地として人気です。(関連記事:『【2021年】京都府「住宅地地価ランキング」価格&上昇率ベスト100』)
ランキングを見ていくと、66位まではいずれも京都市。同率66位にやっと「長岡京市」と、他の市の名前が出てきます。ただ、その後もランキングには京都市の名が連なり、ベスト100中、なんと95を京都市が占めています。
【京都府住宅地の地価ベスト10(住宅地)】
1位 京都府 京都市上京区室町通下立売上る勘解由小路町156番(650,000円)
2位 京都府 京都市上京区小川通一条下る小川町206番1(540,000円)
3位 京都府 京都市上京区新烏丸通下切通シ上る新烏丸頭町191番3(526,000円)
4位 京都府 京都市左京区下鴨萩ケ垣内町6番外(489,000円)
5位 京都府 京都市左京区岡崎円勝寺町91番48(470,000円)
6位 京都府 京都市上京区上長者町通西洞院西入有春町175番2(460,000円)
7位 京都府 京都市上京区西三本木通丸太町上る真町471番1外 (447,000円)
8位 京都府 京都市北区小山下花ノ木町23番(432,000円)
9位 京都府 京都市東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町353番5(425,000円)
10位 京都府 京都市左京区下鴨東梅ノ木町20番外(414,000円)
出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より
(かっこ)内は㎡単価