日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は厚生労働省『人口動態調査』などから「感染症」の状況をみていきましょう。
死亡数、1万人の大台を超える…都道府県「感染症死亡数」最新調査 ※画像はイメージです/PIXTA

都道府県「感染症による死亡数」が最も多いのは「東京都」だが、死亡率でみていくと

都道府県ごとに感染症による死亡数を見ていきます。最も多かったのが「東京都」で1233人。「大阪府」で1060人、「北海道」697人、「神奈川県」677人、「愛知県」553人と続きます。一方で最も少なかったのが「鳥取県」で30人。「島根県」「山形県」「秋田県」「佐賀県」と続きます。やはり2020年は新型コロナウイルス感染症の状況に左右されたようです。

 

一方、人口1000人あたりの死亡率で見てみると、全国平均8.03に対し、最も高かったのが「北海道」で人口1000人あたり13.33。「大阪府」11.99、「沖縄県」10.83、「兵庫県」9.82、「高知県」9.68と続きます。一方で最も少なかったのが「宮城県」で人口1000人あたり4.69。「新潟県」「滋賀県」「鳥取県」「静岡県」と続きます。

 

【都道府県「感染症による死亡率」】

・「北海道」13.33

・「大阪府」11.99

・「沖縄県」10.83

・「兵庫県」9.82

・「高知県」9.68

・「石川県」9.18

・「徳島県」9.03

・「宮崎県」8.97

・「鹿児島県」8.81

・「東京都」8.77

 

出所:厚生労働省『2020年 人口動態調査』より算出

※数値は『令和2年国勢調査』の結果から算出した人口1000人あたりの死亡数

 

例年8000~9000人ほど、感染症による死亡が報告されていましたが、2020年は新型コロナウイルス感染症によって1万人の大台にのりました。一方で新型コロナウイルス感染症を除くと、低く抑えられました。いまや当たり前となったマスクの着用、手洗い・うがい、手指の消毒……さまざまな感染症に対してプラスに働いているようです。