広島県の住宅地地価…上昇率で注目のエリアは?
前年との変動率で、注目のエリアを見ていきます。トップは「広島市安佐北区亀山1」で、JR可部線「あき亀山」駅 から徒歩8分ほどの住宅地。前年比4.10%の上昇を記録しました。当該エリアは、可部線の延伸により、2017年に「あき亀山」駅が開業。利便性が向上したことから人気となり、地価が上昇しています。続く第2位は「広島市安佐北区口田3」で、JR芸備線「安芸矢口」駅から徒歩12分ほど、アパートなども並ぶ住宅地で、前年比3.10%の上昇となりました。
両地点とも広島市のベッドタウンとして機能している地域であり、さらに地価も比較的安価(「亀山1」は平米単価7万3300円、「口田3」は9万5700円)であり、若いファミリー層から支持を受けています。
【広島県住宅地の地価対前年変動率ベスト10(住宅地)】
1位 広島県 広島市安佐北区亀山1-14-25(4.10%)
2位 広島県 広島市安佐北区口田3-45-24(3.10%)
3位 広島県 廿日市市住吉2-10-11(2.80%)
4位 広島県 安芸郡府中町本町4-8-17(2.80%)
5位 広島県 広島市安佐南区緑井4-29-7(2.80%)
6位 広島県 安芸郡海田町東昭和町2-56(2.70%)
7位 広島県 広島市中区広瀬町5-27(2.70%)
8位 広島県 廿日市市阿品3-11-21(2.60%)
9位 広島県 広島市東区光が丘13-12(2.60%)
10位 広島県 廿日市市四季が丘5丁目9番10(2.60%)
出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より
(かっこ)内は対前年変動比
ほか見ていくと「広島市南区」から22地点、「広島市安佐南区」「広島市西区」から15地点、「廿日市」から14地点 など、広島市のベッドタウン的要素の強い地域から多くラインクイン。一方で、中心商業地有する「広島市中区」からも7地点、上昇率ベスト100に入りました。
広島市の中心商業地はコロナ禍の影響を受け、地価下落が顕著でしたが、その周辺の住宅地は好調に推移。中心部に近接というロケーションから市内でも地価は高めですが、その利便性から主に単身層から人気を集めています。一方、郊外は安価な地価と市内へのアクセスの良さから主にファミリー層から人気。郊外には工場なども多く立地し、職住近接が叶うという点でも支持を集め、地価に好影響を与えています。