
福岡県の住宅地地価…上昇率で注目のエリアは?
地価でみると福岡市の独占状態でしたが、前年との変動率で、注目の住宅地を見ていくとどうでしょうか。トップは「福岡市博多区博多駅南5」で、前年比11.70%増。JR「博多」駅から南へ15分強歩いた中層の事務所や店舗兼共同住宅等が多い地域です。
上昇率においてもベスト10中8地点は福岡市、ベスト50においても、実に33地点は福岡市。やはり注目度においても福岡市の強さが光ります。
そんななか、3位「筑紫野市二日市北1丁目」、4位「筑紫野市大字筑紫」と、ベスト50に9地点がランクインしたのが筑紫野市。福岡市から南に約15km、久留米市から北に約20kmの中間地点に位置し、福岡市中心部へは電車で15分前後。市南部の小郡・筑紫野ニュータウンの開発などにより、毎年、順調に人口が伸びている市です。
福岡市の人口は160万人を超え、人口減が進む日本の中でも元気な地域のひとつ。そのベッドタウンとして発展を続ける筑紫野市は、福岡市の地価上昇に伴い、安い場所に家を購入しようとする層を中心に支持を受けています。
【福岡県住宅地の地価対前年変動率ベスト10(住宅地)】
1位 福岡県福岡市博多区博多駅南5-1-10 (11.70%)
2位 福岡県福岡市中央区港2-2-24(11.20%)
3位 福岡県筑紫野市二日市北1-22-8(10.70%)
4位 福岡県筑紫野市大字筑紫667番80外(10.30%)
5位 福岡県福岡市博多区山王1丁目84番(10.00%)
6位 福岡県福岡市博多区諸岡1-24-10(9.90%)
7位 福岡県福岡市博多区三筑1-3-8(9.00%)
8位 福岡県福岡市博多区美野島1-23-14(8.80%)
9位 福岡県福岡市博多区麦野3-17-24(8.70%)
10位 福岡県福岡市中央区警固3丁目103番(8.60%)
出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より
(かっこ)内は対前年変動比
人口増が続き、横浜、大阪、名古屋、札幌に続き、160万人都市となった福岡市。対アジアの拠点としても注目される同市の中心街では再開発も活発で、その不動産は世界の投資家も関心を寄せています。このような勢いは地価にも反映。価格、上昇率、ともに福岡市の独り勝ち状態であることがわかりました。