群馬県の住宅地地価…上昇率で注目のエリアは?
さらに前年との変動率で、注目の住宅地を見ていきます。トップは「高崎市岩押町16」で、前年比4.4%増。住宅地2位だった地点が、上昇率ではトップになりました。
高崎市では駅西口の繁華街が広がるエリアより、東口エリアで地価の上昇が顕著になっています。この上昇を支えていると考えられるのが、通勤の利便性。都心に近くて通勤に便利なところに人気が集まっています。
特に高崎は群馬県の交通の要所。東京方面への通勤も視野に入れることのできるというメリットも地価にはプラスに働いているようです。
トップ10を見てみると、9地点が高崎市、1地点が前橋市と、その差は歴然。総務省「令和2年国勢調査」の速報を見てみると、高崎市の人口は5年前の調査と比べて0.6%とわずかながらも増加をキープ。一方、前橋市は-1.1%と人口減少を記録。この差も地価にしっかりと反映されているといえるでしょう。
【群馬県住宅地の地価対前年変動率ベスト10(住宅地)】
1位 群馬県高崎市岩押町16-2(4.40%)
2位 群馬県高崎市(高崎駅周辺(西口)21街区8外)(3.40%)
3位 群馬県高崎市竜見町3番2(2.00%)
4位 群馬県高崎市(城東74街区1471-1)(1.70%)
5位 群馬県高崎市高関町字岡久保513番2(1.50%)
6位 群馬県高崎市上中居町字咲地蔵483番12(1.00%)
7位 群馬県高崎市柳川町146番4外(0.90%)
8位 群馬県高崎市中居町3丁目31番12(0.70%)
9位 群馬県高崎市片岡町3-27-3(0.60%)
10位 群馬県前橋市南町2丁目28番8外(0.50%)
出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より
(かっこ)内は対前年変動比
高崎市と前橋市。隣接する市であり、人口も同程度。片や県下一番の商業地、片や県庁所在地。比べられることが多い2市ですが、地価を比べると「高崎市>前橋市」の構図はさらに鮮明なものでした。