日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「群馬県の最新の公示地価」。どれくらいの地価なのか、これからマイホームを夢見る会社員には気になるところ。注目地点の地価を見ていきましょう。
群馬の地価ランキング…「前橋」と「高崎」二大都市の格差は意外にも ※画像はイメージです/PIXTA

群馬県の地価…最も高いのは、「商都・高崎」か、「県都・前橋」か

群馬県の2021年最新の公示地価を見ていくと、地価公示価格平均値は14万9788円 /坪で、全国では32位。コロナ禍で全国的に地価が下落傾向にありましたが、群馬県でも同様で、前年比-1.00% 。関東圏では栃木県に次ぐ下落率でした。

 

そのようななか、2021年、群馬県で最も地価が高かったのが、「高崎市(高崎駅周辺(西口)4街区63-1外)」。高崎市は県中南部に位置する市で、人口は37万人強。平成の大合併によって、県都の前橋市を抜いて、群馬県一の人口を有する市になりました。

 

何かと比べられる高崎市と前橋市ですが、高崎は上越・北陸新幹線の駅があり、県最大の商業都市。一方、前橋市は県庁などがある行政都市。そのため、地価においても「高崎市>前橋市」という傾向にあり、群馬県の地価トップ5はすべて高崎市で占められています。

 

群馬県一の地価となった「高崎」駅西口は、高崎市の中心市街地の玄関口で、「高崎オーパ」「高崎高島屋」「スズラン百貨店高崎店」などの商業施設が並び、群馬県一の商業都市にふさわしい雰囲気です。

 

用途地域を住宅地に絞って見ていきましょう。最も平米単価が高かったのは「高崎市(高崎駅周辺(西口)21街区8外) 」。「高崎」駅西口から北へ歩くこと9分ほど、中高層マンションが多く見られる住宅街。続く2位は「高崎市岩押町16」。「高崎」駅東口から徒歩11分、一般住宅や共同住宅などが混在する住宅街です。

 

トップ10を見ると、高崎市が7地点、前橋市が3地点。「高崎市>前橋市」の構図は変わりません。ちなみに前橋市の住宅地域のトップは「前橋市大手町1丁目」。前橋駅から徒歩24分、中規模な一般住宅が多く官庁街にも近い住宅街です。

 

【群馬県住宅地の地価ベスト10(住宅地)】

1位 群馬県高崎市(高崎駅周辺(西口)21街区8外)(150,000円)

2位 群馬県高崎市岩押町16-2(118,000円)

3位 群馬県高崎市柳川町146番4外(107,000円)

4位 群馬県高崎市竜見町3番2(92,600円)

5位 群馬県高崎市(城東74街区1471-1)(90,200円)

6位 群馬県前橋市大手町1-10-4(84,400円)

7位 群馬県前橋市南町4丁目21番3外(83,800円)

8位 群馬県高崎市上中居町字咲地蔵483番12(82,800円)

9位 群馬県高崎市高関町字岡久保513番2(82,500円)

10位 群馬県前橋市南町2丁目28番8外(80,600円)

 

出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より

(かっこ)内は㎡単価